いよいよ今年も

本格的に中学受験が始まった

 

「すべてやり切った」

そう思えるなら素晴らしい事だが

 

「まだまだ課題が山積だ」

という状況で

受験に突入する事もあるだろう

 

いや、むしろそういう状況で

受験を迎える生徒の方が多かった

 

20年間の大手学習塾での経験の中で

「燃え尽き症候群」から脱却させる

ための指導も行って来た

 

中には燃え尽き症候群で

不登校になっってしまったケースもある

 

受験後、学校に入学してから

勉強に対する意欲がなくなる症状を

「燃え尽き症候群」と言う

 

学校を休みがちになったり、

不登校になってしまうことも

珍しくない

 

そんな燃え尽き症候群、

何が原因で起こるのか?

 

燃え尽き症候群から回復するためには、

まずはその原因を理解することから

始めなければならない

燃え尽き症候群の原因【3つ】

  • 原因①:中学受験での勉強のさせ過ぎ
  • 原因②:中学受験によるストレスの蓄積
  • 原因③:学校の授業についていけない

 

原因①:中学受験における勉強のさせ過ぎ

 

「え?」と思うかもしれないが

分かりやすく説明すると、

本人の限界を超える勉強時間と

勉強量によるスタミナ切れ・ガス欠状態だ

 

スタミナ切れで中学受験を終えたため、

中学校での勉強を

意欲的に取り組むスタミナが

残っていない。

 

後ほど詳しく解説するが、

まさに充電が必要な状態だ

「進学塾の宿題」に
追われていなかっただろうか?

あくまで僕の個人的な経験談だが、

燃え尽き症候群になる中学生の

多くが大手進学塾に通っていた受験生だ

 

そして、

「夜中までかかって

宿題をこなしていた」

という声をよく耳にした

 

この限界を超えた

勉強時間と勉強量が、

その後の燃え尽き症候群の一因に

なっている可能性が高い

 

特に、真面目な受験生ほど

頑張り過ぎるので、

燃え尽き症候群になりやすい

 

ちなみにだが、

僕が中学受験の指導をする際には、

受験生本人の限界を超えない程度の

宿題を出すように注意していた。

 

さらに

宿題がこなせているか

キャパオーバーになっていないか?

定期的に保護者に確認をしていた

 

同じ授業内容でも

同じ宿題でも

1人1人キャパが違う

 

だから個別に状況を

把握する事

 

問題に対し適切に

保護者にアドバイスる事は

中学受験をする家庭には

当然の対応だ

 

 

原因②:中学受験によるストレスの蓄積

 

2つ目の原因は、

中学受験によるストレスの蓄積だ。

 

中3の高校受験とは違い、

小6という幼い年齢で

経験する中学受験は、

ストレスなしでは乗り切れない。

 

むしろ、受験生本人にとっては

ストレス以外の何物でもない

この点も個別に
丁寧に毎回確認する必要があった

中学受験を振り返った時、

受験生本人のストレス解消は

できていただろうか?

  • ゲームを取り上げて、
    親子ゲンカをした
     
  • 体調を崩すことが多く、
    学校を休みがちだった
     
  • かゆみや発疹など、
    身体に異常が出た
     
  • 受験勉強を始めてから
    性格が暗くなった

上記のようなことがあったなら、

ストレスを感じていた可能性が

高いと考えていた

 

「勉強=ストレス」と

体が感じていたなら、
嫌いな勉強を遠ざけようとすることは
自然な反応だからだ。

遊びを我慢した反動も

燃え尽き症候群の中学生、
とりわけ男子に多いのが、
「とにかくゲームをしたい」

 

受験勉強でゲームを我慢した分、
ゲームがしたくてたまらない。

特に、ゲームを
取り上げられていた受験生ほど、
ゲームに対する執着心が
強い傾向がある

 

もちろん、これは一例に過ぎない。

遊びを我慢して勉強した反動が

受験後にやってきたのだ

 

 

原因③:学校の授業についていけない

 

最後は、難関中学に通う中学生に

多い燃え尽き症候群の原因だ

 

受験生や保護者の中には、

「中学受験が終わったら、

後は楽できる」なんて

思っている人も少なくない

 

しかし、

実際はそんなことは全くない。

 

むしろ難関中学ほど

物凄いペースで授業が進んでいく。

 

宿題や課題の量も多く、

あっという間に学校の授業に

ついていけなくなることも

珍しくない

 

学校の授業についていけなくなると、

学校を休みがちになったり、

不登校になる可能性がある

だから受検後ほど
精神面のサポートが重要だ

これは特に
難関中学であればあるほど、

精神面のサポートが重要になる

 

中学校の先生は、

  • もっと勉強しなさい!
  • このままではA中学に負けるぞ!
  • 下のクラスに落ちるぞ!

などとプレッシャーをかけてくる。
その言葉を鵜呑みにして
頑張り過ぎると、
壊れてしまうほどだ。
 

「難関中学なんだから、
平均点を取れたら十分だよ。」

この一言で、中学生本人は救われる

 

家庭教師をつけるなど、
こうした精神面のサポートも

難関中学では重要になる

 

では、実際に

燃え尽き症候群になってしまったら、

どうすれば良いのか?

 

次回は僕の経験を踏まえて、
燃え尽き症候群から
「なるべく早く」回復するための
ポイントを紹介したい