多くの人が、

自分自身の

アイデンティティを確立する上で、

周りからの評価に

極端に依存している

 

しかしながら、

「嫌われてもいい」

という考え方を持つ人は、

自己評価に自信があるか、

または周りからの評価を

重視することがないため、

どちらにせよ

自分自身の価値を確信している

 

彼らは、

自分らしく生きることを優先し

嫌われることに対する

怯えを持たない強さがある。

 

また、他人との価値観が

合わないことに対しても

理解がある

 

したがって、彼らにとって、

自分に合わない人との

距離を置くことも

自然な選択肢であり、

嫌われたとしても

影響を受けることはない

 

しかしそれは

少数派かもしれない

 

とあるリサーチ会社の調査で

「あなたは人に嫌われてもいい」と

思えますか?

 

という調査に対し、結果は

 

・思える…14.8
・やや思える…34.4
・思えない…50.8

 

約半数の50.8%人は

「思えない」と回答。

 

「思える」と答えた人は

14.8%と少なめだ

 

「やや思える」の

34.4%とあわせると

49.2%になる

 

では、どうして嫌われてもいいと

思えるようになったのか?

 

このリサーチ結果と合わせて
体験談もあるので紹介したい

 

<体験談1>

 

学生時代は人の目が気になるし、

誰かと一緒にいないとなんて

思われるかと

考えることもあったが、

 

子供を産んでから

誰かと常に繋がってなきゃ駄目とか

思わなくなった。

 

悪いことはしてないし、

他人が自分のことを嫌いでも

別にいいやと思えるようになった。 

 

(30代・新潟県)

 

<体験談2>

 

大学生の時に

某ラジオ局で電話受付の

アルバイトをしていた。

 

ラジオで放送した

1つの話題に関して

面白いという感想を持つ人もいれば

不快だったという感想も持つ人がいて、

それぞれにとって

何が正解かは常に異なる事を実感した。

 

それ以降、

人からどう思われようが

嫌われようが

納得でき受け止められるようになった。

 

 (30代・神奈川県)

 

<体験談3>

 

昔からあまり気にならない。

どんなに頑張っても

気の合わない人はいるので

仕方ないと思っています 

 

(40代・東京都)

 

 

アンケート結果からも分かる通り

「嫌われてもいい」と

思うことができれば、

周りからの評価に依存することなく、

生きやすくなることがわかる

 

「嫌われてもいい」と

思えたときのメリットは

思いつく限3つある。

  1. 自分らしさを取り戻せる
  2. 本当の理解者との時間を大切にできる
  3. 気疲れしなくなる

 

1つずつ詳しく見てみよう

 

自分らしさを取り戻せる

自分らしく

ありのままでいるというのは、

簡単に見えて意外と難しいものだ

 

例えば周りの意見に合わせて

自分のやりたいことができなかったり、

自分と他人を比較することでしか

自分を評価できなかったり…。

 

「本当はこうしたい」

という気持ちがあるのに、

周りにこう思われたら嫌だな、

嫌われてしまうかもしれないな、

などという恐怖に怯えて

行動を制限しているうちに、

当初の望みが何だったのか

分からなくなってしまうことも

あるかもしれない

 

しかし、

「嫌われてもいい」

「別にどう思われても構わない」

という気持ちがあれば、

自分らしさを否定することなく

ありのままでいられるように

なってくるはず。

 

ありのまま〟には

「認められたい」

「褒められたい」

といった下心はない

 

こういったストレートな行動の方が、

気持ちを制限した行動よりも

感謝されたり

応援されたりしやすいものだ

 

すると自分に自信がついてきて、

さらに自分らしさを発揮できるように

なってくるのではないか?

 

本当の理解者との時間を
大切にできる

自分らしさを取り戻したことによって、

実際に離れていく人も

いるかもしれない

 

しかし、それは悪いことだとは

言い切れないのではないはずだ。

 

自分を理解できない人に

割く時間がなくなるので、

その分本当の理解者、

真の友人との時間を

大切にできると思えば、

これはメリットと言えるだろう

 

気疲れしなくなる

気疲れとは、

心遣いや緊張などによる

精神的な疲れのこと。

 

「嫌われたくない」

という思いが根底にある人は、

気疲れしやすい。

 

逆に言うと、

「嫌われてもいい」と思えれば

この気疲れは軽減するはずだ。

 

「イヤな思いをさせないようにしなきゃ」

などという気遣いから解放されれば、

気持ちは一気に軽くなるはずだ

 

ではどうすれば

「嫌われてもいい」と

思えるようになるのか?

 

僕の経験上、

4つの方法がある

  1. 「なんでもいい」をやめる
  2. 自分の生き方に自信を持つ
  3. 理不尽なことに「NO」という勇気を持つ
  4. 本当に嫌われることをするわけではない

 

「なんでもいい」をやめる

「嫌われたくない」と

思っている人は、

ついつい相手に

合わせようとしがち。

 

例えば、

行きたい場所や

食べたいものを聞かれても

 

「なんでもいいよ」

「どこでもいいよ」

 

と言ってしまいがちだが、

決定を他人に委ねてばかりいると、

周囲からは

「都合がいい人」だと

思われ利用されてしまうことも。

 

大勢の前で意見を主張できなくても、

せめて友達や恋人、

同僚には

 

「私はこれがいい」

 

と自分の意思を

はっきり伝えてみては

いかがかだろうか?

 

また、

相手の意見に賛同する際も、

「そうだね」だけで終わらせず、

自分の言葉を付け加えて

気持ちを伝えるクセを

つけてみる

 

そうすると少しずつ、

 

「こんなこと言ったらどう思われるかな」

「こんなことしたら嫌がられるかな」

 

などという気持ちが

薄れていくはずだ

 

自分の生き方に自信を持つ

自信がない人というのは、

人の評価を気にして

生きてきた人が多いと言われている。

 

自分軸ではなく

他人軸で物事を判断しがちなので、

 

他の人と比べて

自分が下だったとき

「自分は足りない」

「全然ダメだ」と

自信をなくしていってしまう。

 

「自信」というのは

一朝一夕で培われるものではないが

まず人と比べないことを

強く意識してみてはどうだろう

 

自分の好きなところや

強みをリストアップして

自分を肯定したり

 

「自信を奪っている固定観念は何か?」を

掘り下げてみる

 

心の中が整理できてくれば

「一体何に怖がっていたのだろう」と

吹っ切れてくるはずだ

 

理不尽なことに
「NO」という勇気を持つ

「嫌われてもいい」と

思えるようになるために、

断る勇気を持つことも大切。

 

はっきりと

「できません」「無理です」と

言えなくても、

「これは私よりも得意な方が

いるように思います」

 

「他の仕事があるので

期限内に終えることは難しいです」

 

などと言い方を変えてみるのもアリだ。

 

評価が下がることが怖く、

断ることに罪悪感や

不安を覚えてしまうかもしれないが、

 

恐怖心に襲われたときは

「雑用係や人の言いなりで幸せなのか?」と

自分に問いかけてみてほしい

 

「人の顔色ばかり伺っている人には

チャンスも幸せも巡ってこない」

 

そう思えば断る勇気も出るはずだ

 

 

本当に嫌われることを
するわけではない

「嫌われてもいい」というのは、

「嫌われたくない」という気持ちから

自分を制限してしまっている状態を

解放するために

持ちたい心構えであり、

本当に嫌われるようなことを

みずからしろ!

という訳ではない

 

自分勝手な行動や

他人を傷つけるような言動、

自分さえよければいい

という迷惑行為は、

 

「自分らしさを大事にする」

とは違う

 

「自分らしさ」とは、

自分の意思を尊重しながらも

他者を思いやることだ

 

周囲との調和を大切に、

可能な限り自分を認めて

然体でいるよう心がけてみてほしい

 

僕も極度の人見知りの一人であり

どうにか克服できないかと

もがいた人間の一人だ

 

特にリーダーは

嫌われる事を恐れては

真のリーダーとは言えないだろう