「そう、お母さん、私に弟がいれば拓実君の養子話も出ることなかった。弟が欲しい」
「でもそれはもう無理よ」
「ゴメンね、言ってみただけ。今の家族で私幸せ。弟なんて要らない」
「拓実君は弟みたいじゃない?」
「え、どうして?」
「何となくね。何となくそう思えるの」
「でもお母さんも覚えてるでしょうけど拓実君と私って誕生日同じだよ」
「だから何となくね。あの子ってどことなく翔子より年下って感じがするの」
「変なの。それよかねぇお母さん、おばさんとは上手く行ってる?」
「そうね、結構勝気な人みたいだけどいい人に見えるね」
「そっか、ま、私からどうこう言えないけど仲良くしていってね」
「うん、わかったわ」
「じゃ拓実君のとこに戻ってくる」
「ええ」そう言って拓実君のところに戻る。4人組はキリンからチンパンジーのところに移動。チンパンジーか。彼らも可愛いと思った。チンパンジーも10頭ほどいる。
「いい感じで回ってるな」突然拓実君が言う。
「そうだね、いい感じ。来て良かった」
「だな、お前とだけじゃなくその家族までだもんな。滅多にないことだし良かった」
「このまま時間止まったらいいのに。二度とないことだし」
「いや、これからもこんなこと出てくる。俺らってもう家族だもんな」
「そうかな。ま、いい。頻繁じゃなくていいからたまにこういうこともあっていい」
「そうそう」そして次は鳥のエリアに入った。コウノトリとかワシとかフクロウとか。これはあまり興味なかった。トナカイ過ぎてオーストラリア圏に。カンガルーがいる。カンガルーはのんびりしてる。急に走り出すことはしない。ほとんど寝てる。次がコアラ。このエリアも結構広い。コアラも動かない。のんびりしてる。そしてワラビーのエリア過ぎてお昼になった。
もう12時か。早いな。ここが結構広いからそう思うんだろう。坂もあったし。丁度ベンチもあった。そこに座った。母がお弁当広げてる。ここで後悔の念が出る。母だけでお弁当作ったことに対して。多分母は6時には目を覚ましてお弁当作ってたことだろう。どうして手伝わなかったのか?私も姉もその時間はぐっすり眠ってた。母を手伝うべきだった。そんな私の気持ちとは裏腹にみんなお弁当のおにぎりとか取ってる。私も母の近くに行きおにぎりと卵焼き、唐揚げ取った。拓実君はおにぎりとハンバーグ、唐揚げ。母はみんなのためにお箸に紙の器まで用意してくれてた。感謝。
「いただきます」と言って食べ始める拓実君。4人組の周りに集まって食べてる。
「いただきます」おにぎりが美味しい。母の事好きだな、いつも私や姉さんの世話してくれるお母さん、好き。
「そういや翔子ちゃん、綺麗ね」おばさん
「え!?」
「いえ、そのスカート姿」おばさん見てたんだ。
「そうですか?」
「うん、とっても女の子らしい」おじさん
「うん、綺麗だ」父
「似合ってる」裕輔さん
「誰もが目にするね」姉
「ありがとうございます」私
