Hanon〜春音〜のブログに
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本日はプライベートなお話です。
よろしければお付き合いくださいませ。
我が家の庭には
『たいさんぼく』という大きな木があります。
漢字で書くと『大山木』
俳句では『泰山木』と書くそうです。
義母が半世紀前に植えたであろう大木は
葉っぱも大きくて分厚くて
落ち葉掃除が本当に大変なのです
二階の屋根を越してしまい、
お隣の塀をまたいでしまっている木。
ずっと私の頭の片隅にある
悩みの一つでした。
色々と事情があり
庭木をいじることができずにおりましたが
この度、私の独断で伐採することに。
植木屋さんに下見に来てもらうその日の朝
木の真下で落ち葉を集め
『こんなに大きくなっちゃって…』と
ボーッと上を見上げてみると
わさわさと繁った葉の隙間に白い大きなものが。
目を凝らして見てみましたが
それが何であるのかよくわからず
その白いものが見えそうな
二階の部屋の窓へ。
白くて大きなもの。
それは
タイサンボクの花でした。
蕾もたくさん。
本当にびっくりしました…
お恥ずかしながら花が咲く木だとは
その日まで知らなかったので。
数十年間庭にあり
おそらく毎年花が咲いていたと思います。
それに気づかなったなんて…
花のつく位置や木の高さも少なからず
言い訳の理由としてはありますが
まるで興味がなく
むしろ嫌いで煩わしかった木
落ち葉掃除で下ばかり見て
その木を見上げる余裕もなかった自分が
悲しくなりました。
『切らないで。綺麗に咲くから。』
そう言われている気がして
植木屋さんには伐採ではなく
剪定でお願いしました。
来年から毎年
花が咲いたことに
ズボラな私でもすぐ気づけるように
背を低くしてもらおう…
義母は生前
例えばこの時期だと
すずらんとか
紫陽花とか
キョウチクトウだとか
庭の花を毎日日替わりで摘み
『一輪挿しにしなさいね。』
と私に差し出してくれました。
お義母さんの手では
さすがにタイサンボクは届かなかったか…
でも
『たいさんぼくの花咲いているよ』
とかなんとか
教えてくれても良さそうなものの。
義母は亡くなり
この木を伐採しようと決めた
このタイミングで
こんな形で
教えてくれなくても…
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