キッチンのシンクの水が流れなくなったのは火曜日のこと。
その後、ようやく見つけた配管工が来てくれて一安心、と思っていたらそうは問屋が卸さない、という騒動になり![]()
そして、何も告げずにふらっといなくなってしまった上に戻ってくる気がない匠に一堂呆然。
気の毒に思ってくれたのか、マネージメントオフィスのメンテナンス担当の人が提案してきた。
「うちの技術者を呼んで、直せないか聞いてみようか?業務外の作業だからちょっとお金を払ってあげてくれる?」
もう、いくらだって払いますわ!って気になる(あくまでも気分だけ)。
で、是非是非!とお願いした。
するとすぐにやってきた技術者、パイプにホースを通して洗浄しようと準備を始めた。が、しかし。
T字になっているこの辺りがはずれない仕様になっていてホースが入らない![]()
「ねえ、これ、うちのだけ外れなくて問題なの?それともこれがマレーシアスタンダードなの?」と聞くとこれが普通の仕様だという
「なんて間抜けな構造なんだ!」と思わず叫ぶ私。
どうするのだろう?と思っていたら、間抜けな構造には、ちゃんと対応すべく妙なテクニックが育つらしい。
メインの排水口側からホースを突っ込み、シンク下で逆流させた汚水を受けるというなんともめんどくさい、かつ気持ち悪い(汚いものがそのまま排水口に流れたらどんなに楽か!)手段でパイプクリーニングをすることに
最初はちょっと薄汚い水に、ワカメのような水垢みたいなのがヒラヒラしている程度だったのだが、オニイチャンが水道管をガタガタ揺らしながら(そんなことしていいんか
)水を受けているうちにゴボッとそれはそれは汚い塊が出てきた
その場にいた4人(マネージメントオフィスのおねえちゃん、メンテナンス担当のオニイチャン、メンテナンスの技術者、そして私)が叫んだ。
「うわーーー💦」
そりゃ、水、流れないわけだわ
つーか、匠、これやってくれなきゃダメじゃん![]()
もしかしたら匠の言うとおり、問題の遠因はメインの排水口のセメントで、そもそもそちらへの水の流れが遅いから間で詰まりが生じてしまう……のかもしれない。
が、しかし。
とりあえず応急処置として直接の原因であるこのパイプ詰まりは解消してから帰って欲しかった。
マネージメント部隊に深謝。謝金はRM100でよいという。なので、私のお気に入りのオレンジピールを挟んだデーツ(ハラルマーク付なのでマレーの人にも安心して差し上げられる)をおやつに食べてね、と一緒に差し出したところ、大変喜んでくれた。
いやー、本当に助かりました
3日ぶりにキッチンが使えるようになった〜![]()
「マレーシア人は優しいよ。本当に困っている時はちゃんと助けてくれる」
私がマレーシアにくる時に、マレーシアにちょいちょい仕事で来ていた友人が言った言葉である。確かにそうかもしれない。
が、本当に困る原因を作っているのもまた紛れもないマレーシア人なのであるが![]()
それにしても、ふらっと帰ってしまった匠には一銭の支払いもしていないのだが(一応蛇口のハンドルは直してくれたし
)、上階からの水漏れもあることだし、連絡をするべきなのか、このままなかったことにしちゃって他の配管工を探した方がいいのか、なかなか悩ましいのだった![]()



