義母に認知症が出始めてから義妹(上)は気の休まる時がない。
兄も兄嫁も日頃、戦力外で本当に申し訳ない
で、たまの一時帰国の時くらい、たとえ1日でも2日でも義妹ちゃんには休んでもらおうと思うわけだが、まあ不慣れなキッチンだし、包丁は切れないし、ガスコンロは使えないし、2-3日の滞在で出来ることはたかが知れている。
お茶の間に南部鉄瓶の急須が、妙に不安定な台の上に置かれていた。
こんな台
しかも背が高めのもの
「お母さん、これ(急須)なんでここに置いてあるの?」
「飾り!」
よく気づいてくれた!とばかりに嬉しそうに答える義母。
「この急須良いよねー。でもお母さん、これ、地震の時ひっくり返ったら危ないよ」
「危ないか」
「うん、危ない。おろしとこう」
「ああ、じゃあおろしておいて」
「この台、なんの台だったの?」
「わかんないけどあったからちょうど良いと思って」
「そっかー、んじゃもういらないねー」
残してあったら絶対また鉄瓶乗せたくなるに違いない
そもそもその台の下にも台がある
それ、元々キッチンで使っていたヤツじゃ
こんな感じのだった
「お母さん、これも要らないから捨てちゃうね」
「それ捨てちゃうの⁈勿体無いわー」
「勿体無い?でもこれ使ってないよ?中身空だよ?とりあえず一旦どかしてみようか」
どかして、このサイズなら燃えるゴミで持っていってくれるから、今すぐ袋に入れてゴミ集積所に出してこい!と夫に目配せ。
「ほら、ない方がスッキリして良くない?」
「あら、本当だ。ない方が良いような気がしてきたねえ」
「そうだよね。ない方がスッキリして絶対良いってー」
「そうだねー。ない方が良いねー」
捨てたった
だってそもそもこの台の下にはこういうワゴンが置いてあるのだ。でも電気ポットは畳に直置き
なぜこれをもっと活用しないのだ
この上に調味料入れや謎の飾り台を積み重ねて、よりによって落ちたら一番危ない南部鉄器の急須を置く必要があるのか。否!
義妹たちには日常の風景の一部になってしまっていて気にならないのかもしれないが、たまに来る私には謎でしかない
自分のものは後生大事にとっておいてなかなか捨てられないタイプの私だが、人のものは情け容赦なく捨てられる。というわけでせっかく燃えるゴミの日だったので捨てさせてもらった。
全て回収されたゴミ捨て場を見て後から1人でガッツポーズ💪
去年、数日がかりで大掃除した台所も、まあ、良い感じに雑多になっていた。
まあ、そんなもんよね
ので、また片付ける。で、片づけながら気づいたことがある。
キッチンの食器棚に今までは入っていなかった来客用のウェッジウッドのカップがところどころに入っている。
これは客間にあるサイドボードに入っていたはず、と思ってサイドボードを見てみたらそちらは全部空になっていた。
きっと義母の中から「客間のサイドボードに収納する」という選択が抜け落ちてきたのだろう。
なのでサイドボードに戻し、義母が使いたければ使えるように1脚だけ台所の食器棚に入れるスペースを作った。
効率よくパズルのように考えて収納なんて高度なことはできなくなってきているので、絶対数を減らす必要がある。
で、半端なもの、なんだか薄汚くなっているもの、ちょっと欠けているものを小ぶりの段ボールに詰めて、翌日きた義妹(下)に「ここで不燃ごみの日に捨てられないので頼む!」と持ち帰らせた。
食事は義妹(上)が買ってきておいてくれた地元の新鮮野菜と徒歩圏内のスーパーでチャチャっと調達したお刺身で晩ごはん。
義母の失火対策でキッチンのガスは止めてあるため食卓用のIHコンロで簡単に作れる程度の料理しかできないのだが、まあ、日本には刺身という伝家の宝刀があるので
ピーマンのクタクタ煮
ナスとズッキーニとアスパラガスの和風マリネ
カリフラワーのシークワーサーマリネ
こんにゃくのピリ辛煮
まあ、同じようなメニューになるけれど、2-5日はもつ感じの物を作って置いてきた。ヘルパーさんの作ってくれるものにプラス一品あればきっと義妹(上)も楽になるかと。
今回はこれが限界だー。
で、一仕事したあとは初日の夜に近所のスーパーで買ったお酒で乾杯🍶
アル添だけど旨い👍
そしてボトルが素敵💓