携帯をいじって遊んでいたら電話が鳴った。私の携帯、鳴らずの電話なのに
で、うっかり取ってしまった。
マレー語の自動音声だった
どうせまたUnifiやHSBCのアンケートとかそんなもんだろうとそっと切ろうとしたのだが、「POS Malaysia」だけ聞き取れた。
え、何か不具合があった⁈
と、先日出した書留のことが脳裏を横切る。
しかしマレーシア語のアナウンスなんて100万回聞いたところで1ミリもわからない。さてどうしたものか、と思いながら繰り返されたアナウンスを聞いていたら1ミリわかった![]()
唯一聞き取れたのが「コソン(0)」![]()
で、ゼロを押してみた。
どこかを呼び出してるーーー!
しばらくしたら人間が出た。人間が出たらこっちのモンだ
と思ったらまたマレー語
いや、マレーシア人がまずマレー語なのは当然なのだが、マレーシア語はできません、と英語で断りを入れているのになぜマレー語でまくし立てるかなあ
で、すっからかんのマレー語の引き出しを開けて探し出した単語を並べてみる。
「バハサ マラユ タボレ(マレー語できない)」
ダンマリ無音になった。切られたか?と思って切ろうとしたらまた呼び出し音が。
マレーシアって電話を転送する時に、これこれこういう電話ですと引き継ぐ習慣がないのだろうか。毎度同じことを説明する必要がある。
「バハサ マラユ タボレ」
「おー、バハサ マラユはタボレなのねー。イングリッシュはボレ(できる)?」
「ボレ ボレ(そんなにできないけれどあなたとの共通言語はそれしかない)」
で、イングリッシュになったはずなのだが、お姉ちゃん🧕の英語が私にはマレー語にしか聞こえない
これ、一番困るやつ。
私はマレー人の話す英語がとても苦手だ。
インド系や華人系なら聞き返せばわかることも、マレー系だと聞き返すのも無駄だな、と思うほどわからない
そういえばマレーシアに来たばかりの頃、国境を越えてシンガポールに入った途端に英語がわかりやすくて驚いたっけ
あれから10年。私のマレー語もマレー人の英語を聞き取る力も進歩なし
向こうに私の英語は通じているようなので、こっちが一方的に言いたいことを言うことにした。
「POSからの自動音声の電話がきたのだけれど、残念ながら私、マレー語が全くわからなくて。唯一聞き取れたのがコソンだったのでゼロを押したらここにつながりました。数日前に日本宛に書留を出したので、その件で何かあったのかと心配しています。なんの電話だったのかそちらでわかりますか?」
言いながら気づいた。
問題があったら自動音声電話じゃなくて人間がかけてくるよなあ
ところがお姉ちゃんとの会話はトンチンカンな方向に流れていく。
「あなたの住所とフルネームを教えて」
うーん。日本宛の郵便だから差出人の住所、日本の実家にしちゃったし名前も日本語で書いちゃった。
どうもKLにかかっているようで(JBは今日は週末のお休みだしね)書留を送りたいから集荷に来いと言われていると思っている模様。
「違うのよー。もう数日前に郵便局に行って書留は出しているの。追跡番号を教えるので、その件と今回の電話が関係があるかそちらで調べることはできますか?」
話ながら夫に追跡番号をPCで調べてもらったところ……KLの国際センターを出発したところまでアップデートされていた
ちゃんと日本に向かってるじゃん
「国際センター出発したってサイトで追跡すると出てくるのだけれど。電話はこの郵便物とは関係ないのかしらね。POSって自動音声でアンケートの電話とかかけてくるの?」
お互い無駄な電話だなと思いながら、クロージングに向かう。
「じゃああなたの荷物にトラブルがあったか確認して、問題があったら折り返し電話するわね」
「はい、それでお願いします」
平和裡に電話を切った。
お姉ちゃんは私の書留の追跡番号を知らないので、郵便物の不具合の有無は調べる事はできないけれど
結局電話はなんの電話だったのかわからない。これまでこの手の電話って、一番最初に英語とマレー語の選択ができるようになっていたと思うのだけれど![]()
マレーシアも世界の流れに乗っかってか右傾化が進んでいて、公的書類はマレー語オンリーにしろと通達が出たらしい(普通それを改悪と言うと思うのだが)。電話もそれに倣っているのか。
はっきり言って、多言語対応して無駄に在留外国人に優しいのは日本だけだと思う
その日本も在外邦人にはめちゃめちゃ厳しいけれど。
一体世の中どうなっているのだ💢
と、電話一本で朝っぱらから人をイラつかせるのはやめてほしい。

