「インフルエンザの予防接種に行ってくるね」というメッセージ以降、母から音沙汰がない。
折悪しく、韓国のインフルエンザワクチン死亡事故が多発していたタイミング
韓国のケースはワクチンの温度管理ができていなかったとか、不純物が浮遊しているのが見えたとか諸説あるし、日本の使っているワクチンとは別物ゆえ問題ないと分かっていてもちょっとドキドキするではないか
母とのホットラインで使っているTelegramで
「インフルの予防接種後、調子はいかがですかー?韓国で事故多発って聞いてちょっと心配しちゃったわー」とメッセージ。
既読にならない
もしかしてウィルス活性化しちゃってインフルエンザになっちゃった⁉️
なんてったって80過ぎのばーさんであるからして、免疫だって怪しいわけで

母が着信音(LINE❗️と言われるらしい
)に気づきやすいLINEにもメッセージしてみる。
「生きてるかーーー?」
ダメだ、既読にならない

最後の手段だ、とSkypeの無料通話で家電に電話してみた📞
「もしもし」
母の声である。生きてた
「メッセージ既読にならないからどうしたのかと思って」
「携帯が繋がらなくなっちゃったのよ
」
死んだのは携帯だったかーーー
なんでも数日前から携帯のモバイルデータ通信が使えなくなったらしい。よってデザリングで使っているiPadもただの重たい板になったようで。
「調子悪くなってすぐに、『携帯が調子悪いです』って、助けてもらおうと思ってメールしたけど送れなくてねー。ギガ使い切っちゃったのかなー、それなら月末までもうすぐだから、11月に入ったらまた繋がるかなーと思ってね。貴女がその間に何かメッセージしてきて既読にならなかったら電話してきてくれるかなーって思って。待ってた
」
母よ、今使っている楽天モバイルは、その昔使っていたEモバイル→Yモバイル時代と違って、所定のデータ通信量を使い切ってもネットが使い物にならないほどの超低速になることはありません

「電話は使えるの?」と聞くと
「電話はねえ、かけたら相手の電話は鳴るし繋がるみたいだけど、こっちは何も聞こえないの」
ダメじゃん。それ、携帯じゃなくてもはやただの文鎮
全く人騒がせなばーさんである。
紛争地アゼルバイジャンじゃないんだから、ネットが繋がらないとか思わないから焦るじゃないか(アゼルバイジャンのお母さんとネットが繋がらないため連絡が取れないという在豪の友人の気持ちがちょっとわかった)

「そりゃハードの問題だと思うよ。毎月、なんちゃら保険とかっての払ってるんでしょ?早く楽天モバイル行って見てもらいなー」
「わかった。てっきり11月になったら繋がるかと思ったから。ワードとインターネットが使えないと仕事にならなくて困ってるのよー
」
マレーシア生活も携帯は命綱だが、同様にばーさんの生活も携帯が命綱の世の中になったのだなあ
と思ったのだった。


