ご飯のメニューが思いつかず、夫に聞いてみた。
「何食べたい?」
「揚げ出し豆腐」

先週まで夢中になって見ていた『JIN  -仁ー』のせいだゲッソリ

揚げ出し豆腐というのはメンドクサイ割に主食になるわけでもなく。私の中では茶碗蒸しに並ぶ「食べたいけど作りたくないもの」である。
が、聞いておいて、リクエストを無視するのも
「だったら聞くなよ💢」ってな話なわけで、渋々重い腰を上げた。
折りよくオーガニックショップで(そんなに美味しくもない)充填豆腐を買ってあったのだった(自家製豆腐うまくいかないしーーー)。
豆腐の木型が、充填豆腐の水抜きに使われる悲しさえーん

で、本日のひきこもりおうちごはんは「和」。
仕方ないので
「揚げ出し豆腐でございますぅうう」と元祖咲ではなく福田彩乃風に笑い泣き


揚げ出し豆腐
大和芋とろろ
とりささみの酒蒸し 
出汁巻
白瓜の鉄砲漬け
お酒🍶はデイリー酒の菊水の辛口

そして和のデザートといえば……そう、みつ豆‼️
って、塩えんどう豆がないのだけれど。で、白玉あんみつ。


その昔、新橋に華家という甘味処があった。
サービスの際に歌舞伎の口上と共にオーダーしたものが出てくる店で、お品書きに白玉クリームあんみつは「蝶々夫人」とあった。

「異国の人と知りながら まことに散りし(ここ記憶が怪しい)恋の道 その人の名は蝶々さん」と口上を述べてから出されるそれは白玉が蝶の形🦋だったっけ。
で、今回、蝶の形の白玉を目指したわけだが、白玉って成形難しいポーン
あの店、どうやって蝶の白玉作っていたんだろう滝汗

ちなみにみつ豆は「野崎村お染久松」だったかな。
「お染久松お馴染みの 野崎参りのその陰で
まめに働くおみっちゃん みつ豆」とみつ豆が出てきた口笛


お茶🍵は
「ニコライの鐘が鳴るなり お茶の水」
お釣りは
「娘道成寺の釣鐘」と渡される。

大好きなお店だった。

お店はこれまたかなり昔、ビルの建て替えに伴い閉店したそうだ。
私が通っていた頃は2代目のオネエサンがやっていたようだが、あのオネエサン、今頃どうしておいでだろうか。
コロナにも負けず、お元気でいらっしゃる事を祈る。