昨日、出がけにお手伝いさんがめんどくさいことを言い出した。なにやらインドネシア語のメモを持ってきたのだ。

はい、はい、Google翻訳ですね。

お休みのお願いかと思いきや、メモを見ると150MYRという文字がドンッな、何!?

一瞬、賃上げ交渉かと思ったが、1回40MYRでお願いしているお掃除を、いきなり150MYRにしろというわけもないよなあ。となると、何のことやら、逆にさっぱり検討がつかない。

慌てて、翻訳にかけてみると
「150MYR貸していただけませんか?なんちゃらかんちゃら」

なんちゃらかんちゃらがよくわからない(インドネシア語のままだった)ので、コレは何?と聞いても、お金が必要なんだと一所懸命伝えてくる。

うーーーむ、それは判ったんだけど……なんちゃらかんちゃらが気になる。でもそれは彼女にはどうでもいいことなんだろう。

Google翻訳を介して、しばらく会話を続けてみた。判ったことはどうやら、インドネシアにいる子供の学費を払えと催促されている。500MYR払わねばいけないのだが、今、自分の手元にあるお金が350MYRだけで、150MYR足りない。そこで給料を150MYR前借りして、月末のお給料日にそれを差し引いて欲しい、ということだった。

なるほど。

とりあえず、「今、余分なお金を持っていない」ということと、「いつまでに必要なのか」を聞いてみた。すると、今なければ次回で構わない、という。振込期限についてはあまり厳密ではないらしいが、来週早々には済ませたいようだった。

そこで私は提案した。
「次回来ると、あなたの我が家でのお仕事は今月3回目だよね。なのでその日に3回分の給料である120MYRを払いましょう。でもまだ足りないだろうから、(彼女を私に紹介してくれた友人)Aさんに、Aさん宅で既に働いた2回分を払ってくれるように頼んであげるよ」と。

すると、お手伝いさん、身をよじって嫌がるのだ。
「いやー、Aさんには言わないでーーーーあせる

なんでさ!?

「どうして?」と聞くと「恥ずかしい」という。
「なんで私には平気なのよビックリマーク」と聞くと
「あなたには恥ずかしくないけどー」と笑い転げる。

なんでさっショック!

とりあえず、今日は出かけるから、あとは頼んだね、と言って家を出た。

タクシーに乗っている間に、しばし悩む。テンポラリーの仕事を作って、次回の支払いを補填してあげようかとも思ったが、次回までに頼むエクストラの仕事も思いつかない。

足りない30MYRを先払いしてあげることは、正直言って我々にとっては簡単なことだ。が、しかし、頼めば気軽に前借りさせてもらえる、ということを学習させてしまうのは、決して彼女の為にはならない。

うーーーーーーむ、困った。

ベトナム時代のマダム業のお師匠の顔が浮かぶ。お師匠ならどうするかな……。 

それにしても、お手伝いさんに問いたい。私に言うのは恥ずかしくないってどういうことなのよっむかっ