近年の矯正治療は何が変わったのか?

現在の矯正治療の基本となっているメカニクスの本質は歯を固定源にして歯を動かす方法です。装置や材料が進化した今も基本的にはあまり変わりません。

近年の矯正歯科は、これまでのメカニクスとは基本的に関係のない部分の進歩が大きくなっています。

ミニスクリューやミニプレートなど、TAD(テンポラリーアンカレッジデバイス)とよばれるもの出現で、歯を固定源にして歯を動かしていたのが、TADを利用して歯を動かすことで、動かし方のバリエーションが増えてきました。

さらに、インビザライン、キレイラインといわれるようなプラスティックプレートを圧整形した可撤式装置は、ブラケット(全歯に付ける小さな四角い装置)、ワイヤーすら使わず矯正することが可能になってきました。そして、歯周領域で進歩の著しい再生テクノロジーから加速歯牙移動やPAOO(periodontally accelerated osteogenic orthodontics)(加速歯牙移動しながら骨増生する方法)などの再生治療と矯正治療のコンビネーションを生み出しました。これらを応用したときの歯の動きは、従来の歯を固定源にしたとは違った動きをしますので、矯正力のかけ方も変わってきました。