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年の瀬を迎え年末商戦が本格化する中、化粧品やおせち料理などで高額商品に注目が集まっている。消費者の節約志向は依然として根強いが、株価の回復などで懐に余裕が出てきたことから、「年末年始はぜいたくしたい」という意識が広がりつつあるようだ。長引く景気低迷による「節約疲れ」も背景にあるとみられ、消費不振を打開する突破口となる可能性もある。
「年に一度のクリスマスくらい、自分へのごほうびにと思って」。松屋銀座では、資生堂の最高級スキンケア化粧品「クレ・ド・ポー ボーテ シネルジックライン」の限定セットを、こう話す女性客が買い求めていくことが多いという。
通常の美容液やクリームなどの少量品を詰め合わせたこの商品の価格は3万1500円で、安い買い物ではない。しかし通常品でそろえようとすれば20万円程度と“超高額”だ。
資生堂によると予約を含めて販売は好調で、松屋では「あこがれのブランドがこの価格で手に入る。消費者は賢い選択をしている」と分析する。
高額商品は化粧品に限らない。三越の日本橋本店では、30万円超のおせちに現時点で昨年実績と同じ6件の予約が入っている。昨年はなかった50万円超のおせち料理も用意した。また、1万円以上のクリスマスケーキを昨年の3種類から4種類に増やしたが、2種類はすでに予約で完売しているという。
一方、プランタン銀座は、クリスマス限定アクセサリーの価格帯を昨年の1万円台から3万円前後にまで引き上げた。今月に入り購入客数は横ばいながら、売上高が伸びた。「客あたりの単価は上がっている」と話す。
日興コーディアル証券の岩下真理チーフエコノミストは、「(株価の上昇で)目減りしていた運用資産が回復し、節約疲れもあって臨時収入でぜいたくをしようという動きが出ている」と分析する。
ただ「節約志向は強く、本当にほしいものにだけお金をかけている」という。この動きがどこまで広がるか注目される。(中村智隆)
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