川島芳子を取材した村松梢風の同名小説を映画化。

1932年の初春、川島芳子を主人公にした小説を

書こうと上海にいた村松梢風は玉(王?)露樺に

呼び出され、停戦の意思がある十九路軍と日本軍

の仲介役として、日中和平への協力を依頼される。

 

翌日その件で特務機関の田中少佐を訪ねるために

乗った迎えの車で、運転手の若い男に妙に親し気

に話かけられ訝しがっていると、彼が男装の麗人

と呼ばれた川島芳子その人だと田中に紹介される。

川島は清朝の皇族、愛新覚羅善耆の第十四王女で、

日本軍に協力して清朝を再興しようと企んでいた。

一方で清朝時代の幼馴染、羅権は抗日運動に参加

しており、両者は意見も立場も相容れない関係に。

 

というわけで川島が上海で立場を失うまでを描く。