強盗犯を追っていた岡本警部補は、追い込んだ先で
犯人の車が崖下に転落したので調べるが誰もおらず、
付近を捜し歩くと荒れた屋敷に辿り着き、訪ねると
そこには春日流家元、春日藤千代という美女がいた。
次の強盗事件では、カギを持った当人が金庫室の中
で死んでいる完全な密室で、犯人の逃走方法が不明。
春日藤千代は家元ながら困窮しており、犯人が付近
で消えたこともあり、岡本は彼女が気になっていた。
その藤千代は最近になって急に金回りが良くなった
らしく、高級車を買い大々的に発表会を開くという
が、彼女のパトロンが誰なのか知る者がいなかった。
すると犯人に奪われた金の一部が発見され、支払い
に使ったのは藤千代と判明、警察は彼女を拘束した。
藤千代は寄付者の名前を言わず、警察に勾留された
ままになるが、そこへ金を渡したと名乗る男が自首。
男は、警察の目の前で犯行を再現してみせるという。