駅の待合室に集まった一団はK大山岳部メンバーと

学者の小泉で、現れた新聞記者に事件を取材したい

と言われると、飯島高志は1冊の手帳を差し出した。

手帳には最期の瞬間に、怪物を見たと書いてあった。

昨冬、K大山岳部の5人は日本アルプスにスキーに

来たが、途中で二手に分かれて2人の方はゲンさん

の小屋を訪ねて、飯島ら3人はヒュッテに向かった。

すると間もなく山は荒れ、ゲンさんの小屋とは音信

が途絶え、そこに山中の集落に住むチカが逃げ込む。

 

チカによると、ゲンさんの小屋方面で雪崩が起きた

らしく、山が鎮まるまで待とうという話をしている

と電話が鳴り、悲鳴と銃声に謎の声が聞こえてきた。

ヒュッテの親父は鐘を鳴らして緊急を知らせ、翌朝

には警官や捜索隊とゲンさんの小屋を調べに行った。

 

小屋は荒れ、ゲンさんは遺体で発見され、謎の毛髪

や外に出ていく謎の動物の足跡などが残されていた。

小屋のすぐ近くには、慌てて逃げたらしいk大の梶

が倒れていたが、彼も死んでおり、一人は行方不明。

雪山の捜索は打ち切られ、雪解けを待ち再び戻って

きた彼らは、山中で特異な出来事に遭遇したらしい。

 

小泉博士によると、謎の毛髪に該当する生物がない

らしく、新聞記者は雪男ではないか?とか言い出す。