左の強打で知られるボクサー、レフトの江之吉は
幼馴染の相棒と組んで八百長に明け暮れ、同じく
幼馴染で飲み屋の女将おぎんには呆れられていた。
ある日、別れた妻が男の子を生んだものの産後の
肥立ちが悪く亡くなり身寄りは江之吉しかいない。
自分に世話は出来ないと、おぎんに息子を預けて
7年後、八百長に嫌気が差した江之吉はボクサー
を引退し、おぎんの店の隣で飲み屋を始め、自分
は道夫の叔父だと名乗り息子を見守ることにした。
立派に成長した道夫が就職する歳になり安心した
矢先、実は道夫はプロボクサー志望で、大学選手
では屈指の実力を身に付けていたことが判明する。
息子を演じた堀口宏はバンタム級日本チャンプで、
他に白井義男やら当時の一流選手が大挙して登場。