市川右太衛門の旗本退屈男シリーズ第23作目は、

映画出演300本記念の東映オールスター作品。

 

伊達藩の重臣角倉十太夫のもとに、伊達兵庫が当主忠宗

の引退を半年も前に幕府に願い出ていた、と急使が入る。

忠宗には嫡男鶴千代がおり、彼が後を継げなければ兵庫

が伊達藩を相続することになり、乳母浅岡は老中の酒井
とつながりのある兵庫が何事か企んでいると睨んでいた。

一方、江戸詰めから帰った忠宗は人柄が変わってしまい、
新たに建てた屋敷に引き籠り、酒色に溺れる有様だった。

その頃いつもの面子を連れた主水之介が伊達領内に現れ、

なぜか藩内の騒ぎを知っているのか領内に探りを入れる。

兵庫が重臣原口刑部や国目付榊原監物らと結託し、名君

と謳われた忠宗を陥れて鶴千代を抹殺し、藩の乗っ取り

を企んでいるらしく、主水之介は騒ぎに乱入し始める。