東映ギャング映画から生まれた珍作中の珍作。
九州の浅野組は全国制覇を目論む柳沢総社の
傘下に入り、浅野組長は柳沢の娘と結婚した。
その瑤子を狙っていた吉良組の吉良高之介は、
新婚旅行先に来て嫌味を言うほど恨んでいた。
柳沢総社は米国のカポン財団と提携すること
になり歓迎パーティが開かれたが、歓迎委員
のひとりだった浅野組長には細かい変更点が
知らされておらず、明らかに吉良の嫌がらせ
で、各組長の前で恥をかかされてしまった。
さらに吉良は会長にも知らせず麻薬の取引を
進めようとしていたことが判明、柳沢会長は
娘婿の浅野に相談すると、ホテルオークラの
松の廊下で浅野は吉良に取引の中止を迫るが
相手にされず、ついに吉良めがけて発砲した。
というわけで忠臣蔵を巨大ヤクザ組織の内輪
揉めに置き換えた前後編のはずが、あまりの
不入りで後編が制作されなかったというオチ。