多羅尾伴内シリーズ7作目。東映に移ってからの3作目。

 

国民野球リーグ選手権シリーズ第5戦、 レッドソックスの

強打者で3番の高塚がサヨナラホームランを打った直後、

ファーストにたどり着く前に倒れて絶命し大観衆は騒然。

 

高塚は斜め後ろから毒針を受けての毒殺と発表された。

 

伴内はライバルスポーツ紙の2社が出した高塚の打席の

写真が同一だと気付き、カメラマン戸川を訪ねるとおらず、

戸川は上野発高崎行きの列車内で毒殺されてしまった。

 

直後、対戦相手フィリーズの強打者山村の捜索願があり、
山村は遺体で発見されて高塚と同じ毒針の跡があった。