Windows 10のメーカーサポートが終了し、Windows 11への移行が進んでいます。しかし、最新OSにアップグレードしたからといって、完全に安心できるわけではありません。
実は、Windows 11にも「サポート期限」があり、古いバージョンを使い続けると、Windows 10と同様に深刻なセキュリティリスクにさらされてしまいます。
本記事では、現在サポート対象となっているWindows 11のバージョン確認方法と、リリースされたばかりの最新バージョン「25H2」へのアップデート手順を分かりやすく解説します。
1. なぜ古いバージョンは危険なのか?
「OSのサポートが終了する」ということは、セキュリティ上の弱点(脆弱性)が見つかっても、Microsoftからそれを修正するための更新プログラムが提供されなくなるということです。
この状態のパソコンを使い続けると、第三者からのサイバーアタックに対して無防備になります。具体的には以下のような重大な被害につながる可能性があります。
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内部データの抜き取り・盗難
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ランサムウェアによるデータの暗号化・人質
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パソコンが犯罪の踏み台にされる
あなたのデータと安全を守るためにも、OSのバージョンは常に最新の状態に保つことが不可欠です。
2. 現在のサポート対象バージョンを確認しよう
現在、Microsoftによってセキュリティアップデートが提供されているWindows 11のバージョンは以下の通りです。
Windows 11 バージョン | サポート期限 |
バージョン 23H2 | 2025年11月11日 |
バージョン 24H2 | 2026年10月13日 |
そして、先日 10月16日 より、さらに新しいバージョンである「25H2」がリリースされました。
この25H2にアップデートすることで、最も長いサポート期間と、最新のセキュリティ機能を得ることができます。
3. まずは自分のバージョンを確認する方法
現在お使いのWindows 11のバージョンを確認し、サポート期限が近づいていないかチェックしましょう。
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「Windowsキー」 と 「Rキー」 を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
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入力欄に
winver
と入力し、Enterキーを押します。 -
表示されたウィンドウに、「バージョン 〇〇H〇」 の形で現在のバージョンが表示されます。
4. 【緊急推奨】最新バージョン 25H2 へのアップデート手順
バージョンが23H2以前だった方、あるいは最新のセキュリティと機能を使いたい方は、すぐに25H2へのアップデートを実施しましょう。
(※バージョン 24H2から25H2へのアップデートは、非常に短時間で完了するケースが多く、作業の合間にも実行しやすくなっています。)
① 設定画面を開く
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「スタートボタン」 をクリックし、**「設定」(歯車アイコン)**をクリックします。
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左側のメニューから 「Windows Update」 をクリックします。
② アップデートを確認・実行する
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「更新プログラムのチェック」 ボタンをクリックします。
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「Windows 11, バージョン 25H2」 という項目が表示されるのを確認します。
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「ダウンロードしてインストール」 ボタンをクリックします。
③ 再起動して完了
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ダウンロードとインストールが完了すると、「今すぐ再起動」 のボタンが表示されます。
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作業中のファイルをすべて保存・閉じてから、ボタンをクリックします。
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再起動後、数分程度の構成作業が行われればアップデートは完了です。再度
winver
でバージョンが「25H2」になっているか確認しましょう。
さいごに
Windows 11 25H2は、セキュリティ強化のほか、スタートメニューの改良やAI機能の拡張など、日常の使いやすさも向上しています。
最新バージョンの詳細な変更点については、改めて別の記事で詳しくご紹介します。まずは、この手順でアップデートを完了させ、安全なパソコン環境を確保しましょう!