YouTubeをはじめとする動画プラットフォームへの投稿は一般化しておりますが、テレビ番組を録画して無断でアップロードする行為は、著作権法に違反する深刻な問題です。

テレビ番組には、放送事業者、出演者、脚本家、原作者など、多数の著作権者が存在します。個人が家庭内で私的に視聴する目的での録画は認められておりますが、これをインターネット上に公開(公衆送信)することは、著作権者の許諾を得ていない限り、著作権を侵害します。

著作権侵害が認められた場合、違反者には10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその双方が科される可能性があります。また、著作権者からの損害賠償請求の対象にもなりえます。


 

動画削除だけでは終わらないリスク

 

「もしアップロードしても、動画を削除すれば大丈夫だろう」と安易に考えている方もいるかもしれません。しかし、一度インターネット上に公開された動画は、完全に削除することが困難な場合があります。また、著作権者や警察は、アップロードしたアカウントやIPアドレスを特定することが可能です。


 

合法的に視聴する手段

 

現在、多くの放送局が公式に動画配信サービスを提供しています。

  • TVer(ティーバー): 民放各局の番組を無料で視聴できます。

  • NHKプラス: NHKの番組をインターネットで視聴できます。

  • 各局公式のオンデマンドサービス: Hulu、U-NEXT、Paraviなど、有料のサービスも多数あります。

これらのサービスを利用すれば、安全かつ合法的に、見たい番組を楽しむことができます。


 

知的財産権への理解を深め、法令遵守に努めることが、健全なインターネット社会の維持に繋がります。