本日2025年6月11日(水)、GoogleはAndroid 16および2025年6月版のセキュリティパッチの提供を開始いたしました。本アップデートはまずGoogle Pixelデバイスから先行展開され、その後他のスマートフォンブランドへも順次展開される予定です。

Android 16では、ユーザーインターフェースとエクスペリエンスの向上、アクセシビリティの強化、そしてセキュリティおよびプライバシー保護の機能強化が図られています。

主な新機能と変更点

ユーザーインターフェースとエクスペリエンス

  • Material 3 Expressive デザイン: 洗練されたデザイン原則に基づき、アニメーション、色彩、ぼかし効果の活用が増加します。(本機能は初期リリースには含まれず、2025年第3四半期にリリースされるQPR1アップデートで提供予定です。)
  • ライブアップデート: フードデリバリーやライドシェアといったリアルタイム情報を、通知ドロワーおよびロック画面で直接確認できるようになります。
  • 通知機能の改善: アプリケーションごとの通知の自動グループ化や、通知過多時の通知音量調整機能「Notification Cooldown」が導入されます。
  • 予測型「戻る」ジェスチャーの強化: アプリケーションの終了やタスク切り替え時の操作感が向上し、3ボタンナビゲーションにおいても「戻る」ボタン長押しでプレビュー表示が可能になります。
  • クイック設定の改善: クイック設定タイルがカテゴリ別に整理され、視認性と操作性が向上します。
  • 埋め込み型写真選択ツール: アプリケーションがGoogleフォトなどのクラウドメディアプロバイダから直接写真を検索・選択できるAPIが提供されます。

アクセシビリティ

  • 補聴器ユーザーへのサポート強化: 騒がしい環境下での通話音声の明瞭化、および補聴器の設定をデバイスから直接調整できるネイティブコントロールが追加されます。

セキュリティとプライバシー

  • Advanced Protection Mode: オンラインの脅威、悪意のあるアプリケーション、詐欺電話に対するセキュリティ保護が強化されます。
  • 盗難検知ロック: デバイスの盗難を検知した場合に、自動的にロックされる機能が追加されます。
  • 機密性の高い通知のロック画面からの自動非表示: プライバシー保護の観点から、ロック画面上での機密性の高い通知表示が制限されます。
  • Wi-Fiロケーションにおけるセキュリティ機能強化: Wi-Fi 6 802.11az対応デバイスにおいて、AES-256ベースの暗号化やMITM攻撃からの保護など、Wi-Fi接続のセキュリティが向上します。
  • WritingTools API: アプリケーション開発者がAIライティングツールの利用を制御できるようになります。

その他

  • Linuxターミナル機能の拡張: 仮想マシン内でのGNUアプリケーション実行を可能にするLinuxターミナル機能が拡張されます。
  • HDRスクリーンショット: HDR形式でのスクリーンショット撮影に対応します。
  • 新しい絵文字: Unicode 16.0で定義された新しい絵文字が追加されます。

本アップデートにより、Androidデバイスの利便性、安全性、およびユーザーエクスペリエンスが包括的に向上します。詳細については、お手持ちのデバイスへのアップデート通知をご確認ください。

 

機能の詳細は下記のリンクにてご確認ください。

https://blog.google/intl/ja-jp/products/android-chrome-play/android-16/