1億ドルとは、1ドル110円ならば

 

110億円

 

です。

 

1億ドル持っていたら、恐らく、生涯お金には不自由しないでしょう。

(ただし、マイケル・ジャクソンやジョニー・デップのほうに無茶な使い方をしない限り)

 

1億ドルの元本はそのままにして、S&P500ETFにでも投資すれば

 

2%配当なら、200万ドル(2億2000万円)

 

毎年手に入ることになり、元金の1億ドルに手を付けなくとも、配当金の範囲内だけでも十分に生活できます。

 

よって、1億ドルというのは誰しも手に入れたいもので、一般投資家にとっては究極の目標であります。

 

特にバフェットはどうやって1億ドルに到達したか、は興味をそそります。

 

 

ただ、本書を読んでいくと

 

バフェットしかできない投資

 

というのもいくつか散見されます。

 

すなわち、会社の支配権(50%以上の株主)、ないしは、それに近い支配的株主になって

 

会社を劇的に変革した

 

取締役会にバフェットに有利な提案を通させた(村上ファンドのような感じでしょうか)

 

という例もいくつかあるからです。

 

これは、バフェットがパートナーシップ資金という他人の資金も運用していたからです。

 

よって、会社の支配的地位になって儲けた、という部分は我々には使えないと思われます。

 

 

しかし、その他の投資。

 

例えば

 

アメリカン・エクスプレスへの投資

 

ナショナル・インデムニティ・インシュアランスという保険会社への投資

 

などでは、投資家として参考になりそうです。

 

これらの成功した投資には、

 

なぜそのように考えて投資したか、バフェット語録とともに解説されているので、興味深いです。

 

 

ただ、本当に参考になるのは

 

失敗した投資

 

かもしれません。

 

じつは、バフェット御大、結構失敗してます。

 

クリーブランド・ワーステッド・ミルズ

 

ガソリンスタンド買収

 

バークシャー・ハサウェイ

 

ホクスチャイルド・コーン

 

など。

 

むしろ、失敗をどう致命傷にせずにリカバーしたか、もかなり参考になります。

 

あまり詳しく述べるとネタバレになるので、詳細にはここでは書きませんが

 

JCペニー

 

ノキア

 

テスコ

 

などは、2012年時点では、過去のデータや事実を見る限りでは強力な企業に見えました。

 

しかし、これらの企業は急速に凋落し、2018年現在では往時の見る影もないです。

 

これは、投資家はデータだけに頼らずに、常に、

 

将来どうなるのか

 

競争優位性

 

サプライヤー

 

顧客

 

他者の参入

 

売上にダメージを与える代替製品、サービス

 

なども総合的に考慮しなければならないことを意味します。

 

 

何と投資とは難しいものか。