前後際断は、もともとは禅の言葉だったようですが
一瞬一瞬が絶対的な存在であり、過去も将来も断ち切って、今現在に集中する
といったような意味のようです。
野球の名選手であり名監督だった野村克也氏
華麗なさばきが特徴である将棋棋士の久保利明氏
がよく色紙に書く言葉なので、気になっていました。
禅の世界は非常に奥が深くて、正直、分からないことだらけです。
左手と右手で手拍子を打って
左手と右手とどちらが鳴ったのか
という禅問答もありますが、恐らく何を回答しても叩かれるでしょう。
禅の深い意味が隠されているのでしょうが、前後際断ももっと深い意味がありそうです。
ただ、ここでは前述のように現在に集中する、の意味で使用することとします。
投資においても、予想と違う事態が次々に現れてきます。
ポジションを持っても逆方向に動くことも多いし、
ブラックスワンのような破局的事象により大暴落することもあります。
ここで利益確定せずにもっと保有していたら、倍以上の利益になっていた、
逆に、早めに損切りしていれば、損失は最小限で済んだ、
などの過去や未来への後悔も多いです。
それだからこそ、投資も
前後際断
の精神で、
過去のことは過去のこととして割り切る
未来のことは、予測はするものの実際起きてみないと分からない
ただ、今、現在起きていることに全力で対応しなければならない
気がします。
ダーウィンも、生物学的な観点から
最も強いものが生き残るのではない。
最も賢いものが生き残るのではない。
唯一生き残るのは変化できるものである。
と、述べています。
これも、生物学的にも、今という現実に対応できるものが生き残る、ということでしょう。
まさに、生物学的観点からの前後際断です。
むろん、過去や未来を断ち切るといっても、
過去の失敗を全く反省しない
未来への備えをまったく怠る
という意味ではなく、それらをすべてクリアしたうえで、
現在に集中する
ということだと思います。
投資家として生き残りたいので、前後際断の精神を実践したいです。