第拾二話「黒の轍」
誰だって思い出と最後まで供に生きたい 道路の整備の為老人に言い渡された立ち退き命令
その結果見通しの悪い道路ができました 安全な速度で走りさえすれば大抵の道路では事故は起こらない筈です
その道で車に乗った少年が事故を起こ死んでしまいました
その道を懐かしそうに歩く老人 その老人がその道を通ったのは遥か過去
牛に引かれた車 追い剥ぎに教われ 必死に逃げます 姫を逃がす為車を操る御者
姫の誘拐が目的でないのか 火矢を放つ追っ手 炎上する牛車 車は谷底に落ちていきます その車から外れた車輪が一つ
男は老人にこの道で一人の老人の我侭で弟が死んだと語ります
あの老人は、金が欲しいだけなんだ そんな老人なんか地獄に行きやがれ その為に俺は地獄通信にアクセスしたんだ
なのに地獄少女は来なかった だから俺が替わって目的を遂げてやる
老人の命の時間が尽きようとしています
アクセルを踏む男の隣りに何故か途中で下ろしたはずの老人が座っています その隣りには少女が
少女はまだ間に合うと言って藁人形を渡します だが糸を解く前に老人は亡くなります
俺には納得できない アクセルを更に踏みこみます 行き場のない想いが手向けられた花へと向かいます
まるで弟がそれを望んでいないかを知っている様にトラックを止める老人 死んだ老人の思いを教える為に家へと案内します
手紙を読む男 老人の死と供に家が崩れます 主と供に逝くのが幸せなのか?そうでないのか?そんなラストでした
「人を呪わば穴二つ。相手を地獄に送る代わりにあなたの魂も死後地獄に行くことになるわ。それでもいいの?」
第拾参話「Vの惨劇」に続きます