THAAD:デモ隊最前列に高齢者や女性、大半は地域外から参加
12日午前4時ごろ、慶尚北道星州にある在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)基地入口から1キロほど離れたところの橋に、人が集まり始めた。基地に入る建設資材や車両などの通行を阻止するためのデモ隊だった。デモ隊およそ150人は、橋を通る往復2車線の道を塞いだ。アルミニウムの棒を組んで作った碁盤のような格子状の空間に1人ずつ入り、緑色の網をかけて、警察が入ってくることに備えた。80代の高齢者や女性が最前列に配置された。ある警察幹部は「デモ参加者のうち、地域住民は20-30人で、残りは外部の人間」と語った。ある50代の女性は「ソウルを出発して、きのうの午後11時に着いた。ソウル遠征隊が50人くらい」と語った。
このように組織的なデモが繰り広げられたのは、国防部(省に相当)が11日に建設資材搬入の件をTHAAD反対団体側にあらかじめ通知したからだ。国防部の関係者は「地域住民に知らせずこっそり工事を強行したという批判を避けるため、あらかじめ伝えた」と語った。
警察は、午前5時からおよそ4000人を投入してデモ隊とにらみ合った。警察は、午前10時32分から正午まで鎮圧を試みた。この過程で一部住民がけがをすると、警察は解散作業を止め、周りに立ってデモ隊を眺めるだけだった。午後2時、国防部とデモ隊の間で交渉が終わったというニュースが、にらみ合っていたデモ隊と警察に伝えられた。国防部は、砂を積んで待機していたダンプ8台を基地に入れないとデモ隊に約束した。ただし、昨年11月に基地へ入れたバックホー、フォークリフト、ブルドーザーなど重機の管理ができず錆ついているとして、これを搬出させて欲しいと要請した。反対団体側はこれを受け入れ、籠城をやめた。警察およそ4000人は瞬く間に撤収し、デモ隊は「われわれが勝った」と叫んだ。
国防部は12日、デモ隊と交渉した理由について「立てこもっているデモ隊の安全を考慮した措置」とコメントした。しかし、昨年9月と11月にTHAAD装備や建設重機などを基地に入れたとき、警察はデモ隊を強制排除している。国防部は、16日にTHAAD反対団体と工事に関して再度話し合いたいと表明した。
12日午前4時ごろ、慶尚北道星州にある在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)基地入口から1キロほど離れたところの橋に、人が集まり始めた。基地に入る建設資材や車両などの通行を阻止するためのデモ隊だった。デモ隊およそ150人は、橋を通る往復2車線の道を塞いだ。アルミニウムの棒を組んで作った碁盤のような格子状の空間に1人ずつ入り、緑色の網をかけて、警察が入ってくることに備えた。80代の高齢者や女性が最前列に配置された。ある警察幹部は「デモ参加者のうち、地域住民は20-30人で、残りは外部の人間」と語った。ある50代の女性は「ソウルを出発して、きのうの午後11時に着いた。ソウル遠征隊が50人くらい」と語った。
このように組織的なデモが繰り広げられたのは、国防部(省に相当)が11日に建設資材搬入の件をTHAAD反対団体側にあらかじめ通知したからだ。国防部の関係者は「地域住民に知らせずこっそり工事を強行したという批判を避けるため、あらかじめ伝えた」と語った。
警察は、午前5時からおよそ4000人を投入してデモ隊とにらみ合った。警察は、午前10時32分から正午まで鎮圧を試みた。この過程で一部住民がけがをすると、警察は解散作業を止め、周りに立ってデモ隊を眺めるだけだった。午後2時、国防部とデモ隊の間で交渉が終わったというニュースが、にらみ合っていたデモ隊と警察に伝えられた。国防部は、砂を積んで待機していたダンプ8台を基地に入れないとデモ隊に約束した。ただし、昨年11月に基地へ入れたバックホー、フォークリフト、ブルドーザーなど重機の管理ができず錆ついているとして、これを搬出させて欲しいと要請した。反対団体側はこれを受け入れ、籠城をやめた。警察およそ4000人は瞬く間に撤収し、デモ隊は「われわれが勝った」と叫んだ。
国防部は12日、デモ隊と交渉した理由について「立てこもっているデモ隊の安全を考慮した措置」とコメントした。しかし、昨年9月と11月にTHAAD装備や建設重機などを基地に入れたとき、警察はデモ隊を強制排除している。国防部は、16日にTHAAD反対団体と工事に関して再度話し合いたいと表明した。
星州=クォン・グァンスン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
星州=クォン・グァンスン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版