《お知らせです》


2011年、私は来日する飛行機の中で手帳に夢を書きました。「日本で本を出版する日が来ますように。。」 



日本語はほとんど喋れない、仕事なんてない、そんな状況でよくこのような大きな夢を抱いたなと思います。正直に言いますと、日本に来る飛行機の窓から見下ろす東京はとても大きくて私の存在を誰も知らないこの地でどう始めればいいのかも分からなかったです。



日本に来て8年になりました。そしてこの8年間、本当に色々ありました。他国で生きていくことはそんなに簡単なことではないということもたくさん実感しました。でも心の奥には2011年に来日する飛行機の中で書いた夢をずっとずっと抱いていました。長い旅でした。。



そして2019年12月10日。私の夢が叶います。



第一歌集 『まだまだです』 (角川出版)が日本で出版し、歌人としてのデビュー作を出させていただくことになりました。そしてこの本は日本語が母国語じゃない外国人初の歌集になると思います。



今日放送された「NHK短歌」を通じていち早くご報告させていただきましたが、SNSなどでたくさんの方々からお祝いのメッセージを頂きました。本当にありがとうございます。日本に来るときは知り合いさえ一人もいなかった私ですが、今は私のことで一緒に喜んでくださる方々が日本にたくさんいらっしゃることにとてもとても感動しました。



第一歌集には私の8年間の物語がそのまま入っています。短歌こそが私ですし、私こそが短歌です。短歌に出会えて私は本当に良かったと心から思っています。



ぜひ、私の第一歌集『まだまだです』を読んでください。私の夢が叶う瞬間をぜひ皆さんと共有できると嬉しいです。本はすでに予約販売中でございます。



そして12月中に都内の書店で出版記念イベントを行うことになりました。トークイベントとともにサイン会を行う予定なので、また詳しい内容は12月6日にお知らせします。一人一人お会いできることをとても楽しみにしております。ぜひお時間ある方はお越しください。よろしくお願いいたします。



カン・ハンナより





ソウルより一時間早く日が落ちる時差のない街まぶしい夕焼け   カン・ハンナ