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「ハンナの気になるニュース」: 韓国と北朝鮮の首脳会談について 北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の初訪韓。今日は朝鮮半島にとって歴史に残る日ですね。
韓国国内では全ての地上波から生中継をしていて、小学校の授業中にも板門店での会談を生中継したようです。韓国の子どもたちにとっては生まれた時から親世代まで北朝鮮と関わりがないため、「韓国」と「北朝鮮」が一つの民族という意識は全くなかったと思います。このような瞬間を目にすることでいろんなことを感じたんでしょうね。
正直に言いますと、朝鮮戦争の時に私の両親も生まれてなかったので、「韓国」と「北朝鮮」が同じ国だったこと、そしてまだ休戦中ということもあんまり意識してませんでした。子どもの時から教科書やメディアで「分断国家」ということは知っていたけれど、それを心から感じることはあんまりなかったのです。
今日ニュースを見ながら文在寅（ムンジェイン）大統領と金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が韓国語で話すことで「私たちは本当に同じ民族なんだ」と改めて思いました。とても新鮮な風景というか、不思議な感じがしました。特に、言葉や話し方には人の性格や人格が出ると思いますが、金委員長の韓国語が優しくてちょっとびっくりしました。イントネーションや話す速度、単語の選び方など、明るくて優しい人の話し方でした。特に妹に話をする時は普通の兄のようでした。
ちなみに、午前中の会談で金委員長が平壌冷麺を北朝鮮からお土産で持ってきた話をしましたよね。(平壌冷麺と韓国冷麺は味がけっこう違います。シンプルでさっぱりする平壌冷麺は一般の冷麺とスープや味付けが異なりますが、韓国にも平壌冷麺の専門店はたくさんあります）金委員長の平壌冷麺の発言でですね。韓国では今日のお昼ご飯に平壌冷麺を食べた人がたくさんいたそうです。平和の道に進む朝鮮半島をお祝いするためにですね。ソウルにも平壌冷麺の専門店がたくさんありますが、どのお店もすごい行列ができたそうです。
もちろん、今日のニュースで韓国国民の全員が喜んでいるわけではありません。韓国の保守団体は「北朝鮮が平和を偽装する詐欺劇をしている」とデモをしていると、韓国メディアが報道しました。
今夜もまだ首脳会談が続きますが、韓国人の私にとって今日はいろんな感情が出てきました。私を含め、韓国の若い世代の人々は今まで「統一はしなくていいんじゃないかな。する必要が全く分からない。違う国だもん」と口にしてました。でも今日のニュースを見て私は「同じ民族にもかかわらず国が分断していること」を改めて実感しましたし、「朝鮮半島の平和が私たちの70年間の課題であったこと」も実感しました。そしてその反面、韓国と北朝鮮との関係が日韓関係にこれからどのような影響を及ぼすのかが気になります。今回の会談が世界平和のための一歩であるならば、日韓関係の改善にもいい影響を及ぼしてくれることを願っています。
以上、ハンナの気になるニュースでした。
