ハンナエッセイ(2) 初まり



私は、人生初めて日本に来た日のことを未だにも生々しく覚えています。
結構前の話しですけどね。。


{B181E573-72DC-4E90-86AB-8B5C8929CA17:01}

幼い時から世界各国を旅することが大好きだった私は「日本」に足を運ぶことはちょっと遅かったです。

20代頭の時はヨーロッパに憧れ、ずっとヨーロッパばかり行ってました。その時、私はいつかフランスのパリに住んで美術哲学を勉強し、ミュージアムで働くことがふんわりした夢でした。今思うとその夢はどこへ行ったんだろうと不思議に感じますが、その当時はそれが夢でした。テレビの仕事をやめて美術関連の仕事がしたいと思うほど、ヨーロッパの芸術的な雰囲気に憧れた時でしたね。その時、私にとって日本は「近いからすぐ行けるし、二日くらいあったらいつでも行けるからまた今度。。」っという感じでした。


{74CFAEFE-363B-4118-96DE-BA7F99711B07:01}



それが、2006年11月、私の運命を変える日になりました。

ちょうど3日くらい休みが取れたある日、私は一人で広島・宮島・倉敷の自由旅行プランに行ったんです。特になんの目的もなく、ただ3日間で行ける観光地を探しただけで。。笑える話しですけれど、私の初めての日本旅は東京でもなく、大阪でもなく、京都でもなく、広島・宮島・倉敷だったんです。

観光ガイドブックなども読まず、何の情報もなく、日本の広島空港に着きました。もちろん日本語も全くしゃべれなかった時でした。
燃えるような夕焼けになる時間、広島市内まで行くバスに乗りました。窓から見える初めての日本はとてもとても美しかったです。バスから降りてホテルまで歩く道も静かで全ての風景にいやされました。

当時私はいろいろ悩みがあった時期でありまして、日本にいるだけで気持ちが落ち着いたというか、安心できたんです。理由もなく、涙が出そうな瞬間が何回かありました。

夜になり、一人でお好み焼き屋さんに行ってご飯を食べた時も、店がほとんど閉まっている道をとぼとぼ歩いた時も、初めての場所と思えないくらい、気が休まりました。

{3760FA3C-5C35-4EF2-A861-3DBFC5E05FAE:01}


実はそこからです。私が日本とこんな深い縁を持つ事になったのは。。

日本で住み始めたのはまだ4年くらいしか経ってないですけれど、2006年11月。。私は日本に一目惚れをし、新たな夢を持つようになりました。

未だに覚えてるシーンがあります。その当時、一人で広島の地下商店街を歩きながら、私は友達と電話をしてたんです。

「ハンナ~日本初旅はどう?楽しんでる?」

「うん!楽しんでるよ!なんかね、私いつか日本に住みたい。。住みたくなったんだ。。」そう言ってました。

10年くらい前のことなのに、未だに生々しく覚えていることが不思議でたまらないです。しかも、その時は私がこうなると全く思わなかったです。日本語もいっさいしゃべれなかったし、日本に知り合いもいなかったし、韓国でばりばり仕事をしてましたし。。

{C1B547F2-010F-420B-B4FF-A7E0A5047BF4:01}


だからかもしれません。
一回口にしたことは、自分がぶれない限り絶対叶えると信じるようになったのは。。

2006年の私が今の私を見てたら、本当にびっくりするでしょうね。冗談半分に話したことが本当にそうなる。。この奇跡に感謝の気持ちを忘れず、またの奇跡を志して行かなくちゃと思う2015年の7月26日でした。



by hanna kang ドキドキ