うっせーなぁ | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

「ひゃー。みのがやっと終ったと思ったら、今度は食材偽装叩きっすかーーー。

ニュースや新聞はいいよ。伝える必要があるソースだからね?
でも鬼の首取ったみたいにギャースカ、素人が言うのってどうなの?

ってか、ニュースも、TPPによる日本への近い将来への影響とか、

色々ほかに乗るか反るかのトリガーポイントあるでしょー。



もうねぇ、こうゆう風潮、恥だと思ったほうが良いのでは?と思いますよ。
いつも書いてるけど、問題が起きたとき、責めるのは簡単、批判するのは
どなたでも出来ることではありませんかーっての。
問題がおきたら、ではどうするか、解決する、
何故起きたのか、そこを改良するのが当たり前
問題をいかにバリューに変えるのが、21世紀の日本の未来を作るんじゃないかと
私は考えますけど。



「食材を偽装していた、食品が偽装だった、けしからん!ぎゃー!!」



ってね、そっからしかモノを見ないのかなぁ。
ってか、実損でもこうむったのですか?



もちろんですね、食材を偽装したことは良くないとは思っていますよ。

それは法律的に許されないものもあるし、道義的に許されないことでもあります。



例えばさ、ホテルね?

ホテル業界って儲かってると思っていますか?
なかなか苦しいと数字が出ていますよ。
ホテルの武器って、そのブランド性とホスピタリティのクォリティではありませんか。
それを保つには、外装・内装・地代にお金をかけ、もちろん料理人だって
名も腕もある料理人を雇う必要もあり、お客様にご満足いくサービスを
提供するための、きちんとトレーニングされたホテリエ・ホテリアを揃える必要もある。



報道ともいえないようなTV番組やネット記事、あたかも利益を出すために、
安い食材を使って、高く見せることによって暴利をむさぼっていたかのような
印象を受けるように作っていますけどね、それ違うんじゃないかなぁ。
実際にホテルで働いている人のお話、聞いたことあるんでしょうかね?



むしろ、経営状態が安定しないからこそ、今回のような問題が起きたのでは
ないかと考えるのが、ビジネスの思考回路だと思いますよ。



経営状態の苦しい中、そのブランド性とホスピタリティのクオリティを保つため、
利益を産んでいかねばならない、いや、むしろ、帳尻を合わせてるのに
近いのではないかと思います。


次々と耳目を集めるフェアを企画したり、営業さんは大きな会合の予約を
取ったりして、役員だろうが現場スタッフだろうが、ふんぞりかえって
何もせずに大金貰ってる人は、ホテル業界に限らず、どの業界も
いまやいないでしょう。



ホテルは、いわば水商売です。部屋の稼働率が安定しないから、
今、ホテルの部屋のディスカウントのウェブサイトが出来たり、
旅行会社が営業の役割をしています。
お客が来るか来ないかは確実な予測はつかないという業態の中の、
さらに安定しない食材を基盤としたレストランが
ホテルというコングロマリットに組み込まれてるのですから、
利益を見積もるって一朝一夕では出来ない事、大変なことだと思います。


じゃさ、メニューの表示を変えればいいじゃんって思うかもしれないけど、

あの分厚い高級な紙をいっせいに刷りなおす作業費と時間を

どこから産みだすか、固定費・変動費から考えなおさないといけないでしょうが。



本来は、利益を産むことばかりを追求していないで、ボードメンバーが
頭付き合わせて、管理を怠らず、また、どこを削って、どこを盛って
利益に繋げるかを、そこをよくよく考えていくことがサービス業の根底ではありますが、
では、今、サービス業に限らず、どの企業がそれをきちんとできているのか、答えられますか?




それからさ、


「ホテルとかに高いお金払っていくブロガー、バカみたい。
 グルメやらセレブをアピール?」



って、こう、ホテルや素敵なレストランを糾弾するだけに終らず、
そうゆう所へ行く人をこぞってバカにしてる人いたけど(意地悪ですねぇ)、
ホテル=セレブってイメージしかないって、そこがもう貧困で単純。
山本太郎の直訴アピール並みに狭量で単細胞で厄介ですねぇって耳元で
囁いてあげたい(オレ様はさらに意地悪だからね)。
そーいえば、囁きっていえば、お客様の食べ残しを、別なお客様に
サーブしちゃう、船場吉兆・囁き女将ってのもいましたよね。
ありゃ、とんでもないですよ。衛生的にも道徳的にもおかしいと思いました。
ってか、気分悪くなるよ。
芝海老だと思って、バナメイ海老食べても気分悪くならないけどね。




肉体労働者が一日の疲れを癒す立ち飲み屋には、そこ独特の良さがあるのと同じ、
素敵なレストラン、ホテルにも良さはあります。
それが商売として成り立っているのなら、
存在する意味があるって考えられないのでしょうかね。




そして、別な視点から見たら、どっちも楽しめる人のほうが、
生きていて楽しいと思います。
そんな、「どこのレストランで食べてきました!」って
「こんな美味しいもの食べたんだよーん」って
見知らぬブロガーさんの報告記事みたいなのを
「グルメぶりやがって」だの「セレブアピールですか?」だの、
捻じ曲がった感覚でしか受け取れない思考回路、それをブログに書いちゃって
糾弾しちゃうのって、みっともないなぁ。

正義をきどったひがみの偽装じゃないかとさえ感じますよ
(あげいん、アタクシはほんとにイジワルですよね)。


普通に、「へぇー美味しそう。」って思わない?
たとえ、ぶっていても、アピールでも、それはそれでいいと思わない?
私だったら、すぐ忘れちゃうよ。




そうそう、ホテル。
ホテルってホテルから何か貰ってるのかってくらい、
ホテルのことばかりたとえに出しますけど、
貰ってはないけどね、たまに使いますからね。


では、ホテルを使う時って、何に期待をしているか。
何も食材に正直を求めている人ばかりではないと思います。
もちろん、あの非日常的な空間とホスピタリティに、普段味わえないような
もしくは普段から慣れ親しんでいる、「セレブ感」を楽しむ人もいるでしょうし、
または、接待で使う人もいます。接待の内容が単純ではない場合、
様々なケースにも対応が可能なホテルを場として選んでも、
不思議ではない、むしろ賢明ですよね。接待とは、自分の好き嫌いで
選ぶ場ではありませんし、接待ならその目的にあった場を選ぶのが当然、
もし、相手とぶっちゃけた形で近寄りたければ、居酒屋でも良し、
でも、例えば相手がどこか海外の大企業の偉い人で、
日本に慣れているのか、どうなのか、何が好きかだの
食材のアレルギーや宗教的な制約があるかなどの情報も乏しく、
しかしながら、どうしてもここは強く信頼を得たい、などの
場であったら、私だったら間違いなくホテルでディナーをセッティングしますね。
たとえ、朝採れ野菜じゃなくともね。

だいたい、そういうビジネスマンって、分刻みで動いている人ばかりですので、
自分が泊まっているホテルのレストランで済ませたい、と思っている人は
多いものです。もしも、ぶっちゃけて居酒屋的なところに誘いたければ、
2軒目OKの意向を確かめてから、ですよね。



ちなみにさ、うちの息子に、「この食品偽装、どう思う?」って聞いたんですよ。

したら、



「これさぁ、単純に『海老の○○』ってメニューに書いておいて、
 シェフがじきじきにお客様のテーブルにいって
 『本日の海老は瀬戸内海で採れた・・・』とか丁寧に
 説明すれば、価値が上がるんじゃない?」


って、言ってました。そうそう、それが21世紀のビジネス、問題はバリューに
繋げろですからね。
なんて思うのは、親ばかだからですから(放っておいてちょーだい)。



そうそう、オレが一番好きな偽装は、


おふくろの味:中年コックが味付けをしていました


という、報告。こんな偽装なら、どんどんバレテほしー!



びろ~ん、だ
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