可愛い誤訳 | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

まいった、まいった。
ワンさん、またまた新しいフェアに仮店舗出展で、忙しさに拍車がかかっております。


今日さ、ヤフーニュースで面白かったのが、
東北地方の観光用のウェブサイトの英語版を、
どこかの親切な企業が無償で翻訳ソフトで対応したら、後から
無数の誤訳が見つかり、サイトを閉めて直している、というニュース。


このネタ、翻訳家の方多数が記事にしているのを見かけたわ。
そりゃ気になるよな。
私も翻訳家のハシクレとして読んだけど、
翻訳ソフトの不完全はさ、
「はい?」な訳が時として出てくるのは、おなじみでしょ。


それよりさ、ネタとして十分に笑えるんだよ。


何しろ、「ナマハゲ」が 「はげ頭病」と中国語訳されていたらしい。
雰囲気掴んでるっちゃぁ掴んでないか?
日本に留学して数ヵ月の中国の人が、
「あー、頭に毛がない人のことを、日本では『ハゲ』って言うんだー」くらいの
日本語レベルに達した時、


「ナマハゲ」


って文字を目にしたり、耳にしたら、


「ハゲたてのホヤホヤ」 とか
「なんらかの理由で急にハゲた人」に聞こえるような気がする。
翻訳ソフトも、「ハゲはあのハゲでしょ?ナマってのは、生々しいとかの
ナマ?なんか切迫感ある!そうだ、東北特有の病気かも!」
って考えたに違いない(いや、違うだろう)。


他にも、

「秋田」 を 「Got tired of(飽きた)」

飽きた・・・って、もはや、「観光のウェブサイト」の意味無し。
じゃぁ、秋田小町は、「The girl whom I got tired of(うんざりする女)」?
ひどいオトコね。


「(石川)啄木」 が  「Woodpecker(キツツキ=啄木鳥)」
キツツキじゃ、「一握の砂」掴めないじゃん。


「六郷のかまくら行事」 は 
「Mosquito event to use as a pillow of Six volost」

→解説すると、「かまくら」を「蚊(Mosquito)」と「枕(pillow)」に分けちゃったんですね、ソフト君。
 「volost」はロシア語で農村共同体を表す「郷」。どうしてそんなマイナーな言葉を引っ張ってくるんだ?

上記の英語を直訳すると、「6郷の枕として使われる蚊の行事」。

蚊が行事するのか?なんだか不愉快な行事だぜ!しかも、その蚊は、
枕の原材料になるのか?そんな枕で眠れないぜ?


もう1つ「六郷」シリーズ。 「六郷清水」は「Six Kiyoshi Go Water」。
Goといえば、Kiyoshiじゃなくって、Hiromiだろー。


可愛いらしいのは、
「ひな街道」 が 「Young Bird Highway(雛をひな鳥と誤訳、街道がハイウェイかよー)」




なんだか忙しい中、脱力させてもらう誤訳サイト。きっと外国人の方々が見たら、意味不明でミステリアスなんだろな。どうせなら、誤訳サイトとして公開して、事実との誤差を現地で体験を売り物に、外国人の観光客を呼び込めばオモロイのにー!

と思いました、まる