うわ、全然駄目だ。

朝起きて、風呂に入って、洗濯して、

途中で少しだけだらだらしただけのつもりが

もう1時過ぎになっていて、

家を出て買い物に出かけて、

帰ったら4時を過ぎていた。

曇ってすぐ暗くなって、

あっという間に終わった。

ご飯を食べてなかったから惣菜をたくさん買って

インスタント味噌汁もつくって、

口にかきこんで満腹になって、

買った本を読みながら寝てしまった。

あの人に会えない。

何かメールでもしてみようかと思ったが、

勇気が出ない。

俺なんかが何かするのは、

やっぱりおかしいよって、間違ったことを思ってしまう。

なんだか恥ずかしくてしょうがなくなる。

俺は大それたことをしているのかもしれない。

明確に拒否された時、耐え切れるのか。

悪いようにばかりいつも考える。

道行く女性やカップルが気になってしょうがない。

だんだんと病的になっていく。

どうにかしなきゃいけないなぁと考えていて、

ふと発想したというか、気付いた。

自分のなかに、女性がいる。

彼女は、決して表に出てこれない。

かわいそうだけど、僕の中だけに存在している。

勝手に妄想して作ったわけじゃない。

最初から、心に沿って確かに居たんだ。

彼女がもし外に出ることができたら、

きっとモテモテだよ。こんなにいい子は居ないよ。

やさしくて、純粋で、人の痛みが分かる。

でも、この喧騒のなかで、ちょっと疲れている。

テーブルに両肘をついて、両手でティーカップを持って、

斜め上を眺めて、ほっとため息をついている。

君は決して表に出てこれない。

僕だけが君を見ることができる。

だから君の事を大切にしないといけない。

君は本当にやさしくて、綺麗で、まさに理想だ。

そこらへんのおんななんか目じゃないよ。

だけど君は外に出ることができない。

自分のなかに君がいると気付いたら、

なんだか少しドキドキした。

誰だって本当は見えない誰かを持っているんじゃないか。

上手く生きられて、最後まで隠せたらいいけどね。

他人は僕を気持ち悪いと言う。

君を見られないんだから仕方ないね。