【曽根を歩く】五輪塔郡 |    阪急沿線つれづれかちじ

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原田井の洗い場を南に下ると九名井の側に集められた五輪塔郡があります。

 

 

多くは室町時代から江戸時代の一石五輪塔で、石仏も年代を感じるものが多々あります。

 

 

五輪塔はお墓の一種で、死者を成仏させて極楽浄土へと誘うために建てられます。

こちらの五輪塔郡は一つの石から作られていますが、本来は5つの石材から構成されていて、それぞれ名称と意味があります。

 

1番上にある宝珠型の石材は空輪。

災いを取り除いて水を浄めると言う意味が込められています。

 

上から2番目にある半月形の石材は風輪。

風は呼吸を意味しています。

 

上から3番目にある三角の石材は火輪。

体温を表しています。

 

上から4番目が円形の水輪。

血液や水など流れるものを表しています。

 

1番下の方形が土輪。

土は大地を意味しています。

 

 

古くは戦や天災•疫病などで多くの命が失われ、引き取り手のなかった遺体の供養のために建てられるようになったと言われています。

この村でも、室町時代から江戸時代にかけて、そう言った事が度々あったのでしょうか。

 

今でも綺麗な水が供えられていて、地元の人が毎日手入れをしているのが伺えます。