渋谷系 ―書籍― ④ | MITCHのHANKY PANKY BABIES

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英国音楽愛好家。音源、ライブ、映画、たまにDJ、etc...

では、第四夜いきましょう。






前回からの流れで書きますと、






91年のフリッパーズ解散を経て、






そろそろ渋谷系という言葉が使われ始める93年春、就職で上京。






最初に行ったのがこのイベント。










コロムビアのトライアドレーベルによるイベントでしたが、







もう面子がザ・渋谷系(笑)






コレクターズはモッズバンドではありますが、






HMV渋谷では渋谷系コーナーに置かれていたので






これでいいのだ、的な(笑)






で、そのコレクターズとピチカートが当然目当てだったのですが、






トリを務めたピチカートがもう尋常じゃなく良くて・・・






ではそのライブから。


Sweet Soul Revue / Pizzicato Five






正にブレイク直前の超ハイテンションなバンドに、






付いて行けてない感の客席。






ですが、それもほんの一瞬。






この後もアッパーに次ぐアッパーの連打、






旗をブンブン振り回して煽りに煽る小西、高浪両氏に






いよいよ客席も爆発。






今までに経験した事が無い一体感と多幸感に野音が包まれる頃、






踊り狂っていた自分は一瞬我に返り、






「これ、革命だ」と、本気で思ってしまったのでした。






今でも我が人生のベストライブの一つです。






案の定、この後すぐにブレイクする訳ですが、






それはここで書く必要も無い位皆様ご存知の事でしょう。






で、本書ですが、こちらもピチカートの快進撃については触れておらず、






その前夜、田島氏ヴォーカル時代の事が






少しだけ書かれています。






本書で初めて知ったのですが、当時(88年頃)のライブ会場や通販で






ピチカートボックスなるボックスセットが販売されていたそうで、






"この正体はピチカート・ファイヴのディスコグラフィをまとめた小冊子を中心に、






彼らに影響を与えたであろうサントラやソフトロックなどの古典、






知られざる名盤を解説つきで紹介したもの、






夏のバカンスに興じる美女が写ったポストカード、






それにメンバーの生写真までそろえたものを、






文字通り"黒箱"に収め、"通信販売"した。"



―本書第3章より転載―






これを作ったのが、ピチカート・マニアでもあった橋本徹氏。






さぁ、次回が見えてきました(笑)






次回、第五夜。






今度はこの橋本氏が起こした革命に青年ミッチ、巻き込まれて行きます。






そう、フリー・ソウルです。






今回はこの辺で。









おしまい。