印西市障がい者福祉に関するアンケート調査に学ぶ | ガネーシャJr.の印西暮らし

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2015年迄印西市ではんこ屋を営んでいたガネーシャJr.と申します。角膜と硝子体の目の病気ではんこ屋を閉店しました。
里山と近郊都市の両立する印西市が大好きで、市内を散歩しながら見た事や行政に感じる事を個人的見解で書いています。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは、ガネーシャJr.です。

印西市役所福祉部障害福祉課から、我が家の家族の一人に「障害者福祉に関するアンケート調査」が届きました。
18歳以上の市民を無作為抽出したそうです。
そのアンケートを見せてもらいました。

印西市、関係機関・団体等と市民が協力し、障害のある人への福祉施策のより一層の充実を図ることを目的に、「第4次印西市障害者基本計画」及び「第6期印西市障害者福祉計画」を策定する調査の一環で、福祉施策に対するご意見等を伺うアンケートだそうです。



本来はこの様な施策を行うに当たっては、パブリックコメント(市民意見公募)を行い市民の意見を聞くべきだと思います。
しかしパブリックコメントは提出が少なく、多くても10人未満が実情です。提出する人は同じ人が多く、意見が偏る傾向も見られます。
そこで回答の多いアンケートにしていると思いますが、アンケートと同時にパブリックコメントも行うべきと思います。
アンケート実施はホームページ上でも報告されてなく、結果が出てからの公開です。
アンケートも外部委託で行われています。

アンケート対象者で無いのでガネーシャJr.は答えられませんが、その内容で知らない事が多く勉強になりました。アンケートを送られた人は1000人にも満たないと思います。
これを多くの人に知って欲しいと思いました。


今回のアンケートの質問内容です。
(文章は簡略して、変えています)
1.あなたのことについて
問1~5.性別、年齢、住居地、市在住年、職業

2.障害のある人とのふれあいについて
問6.障害と障害者の福祉に関心あるか
問7.日常生活で障害者とふれ合う機会があるか
問8.障害者とふれ合う機会を持ちたいか

3.社会参加・ボランティアについて
問9.障害者に対するボランティアに参加しているか
問10.障害者が社会に積極的に参加するために重要だと思う事
問11.障害者の社会参加を勧めるため、活動・取組みをして欲しい組織・主体は
問12.今後、障害者に対するボランティアに参加してみたいか

4.障害への理解について
問13.5~10年前と比べて、障害者の差別や偏見は改善されていると思うか
問14.「障害者虐待防止法」を知っているか
問15.「印西市障害者基本計画」「印西市障害福祉計画」を知っているか
問16.「障害者差別解消法」を知っているか
問17.事故病気で障害者になるかも、と考えるか
問18.障害者に理解を深めるために、どの様な取組みが必要か
問19.「大人の発達障害」を知っているか
問20.「ASD(自閉スペクトラム症)」「ADHD (注意欠如・多動症)」「LD(学習障害)」を知っているか
問20までは知っているか、知らないかの回答で済みます。
「障害者虐待防止法」「印西市障害者基本計画」「印西市障害福祉計画」「障害者差別解消法」「大人の発達障害」「ASD」「ADHD」「LD」の言葉も詳しい内容の説明はありません。詳しく知りたいです。
(ガネーシャJr.は全て知りませんでした)
「大人の発達障害」関係の言葉の意味についてはこちらを見て下さい。

次からも勉強になりました。
5.障害の周知啓発について
問21.次を知っているか
①身体障害 (身体機能に障害があり、日常生活に制約がある状態)
   1.視覚(視力の和、視力の広さ)
   2.聴覚・平衡機能(聴力レベル、平衡機能)
   3.音声・言語・そしゃく機能(音声機能又は言語機能の喪失、そしゃく嚥下機能)
   4.肢体不自由(肢体機能・疼痛や筋力低下含む)
   5.内部機能(内臓機能・心臓、腎臓、呼吸器、膀胱、大腸、小腸、免疫等)
②知的障害 (知的機能の障害が発達期までにあらわれ、日常生活に支障が生じてるため、何らかの特別の援助を必要とする状態にある状態)
③精神障害 (統合失調症、気分障害等の様々な精神疾患により、継続的に日常生活や社会生活に支障がある状態)
④発達障害 (広汎性発達障害・自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、学習障害、その他これらに類する脳機能障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとされる状態)
高次脳機能障害 (外傷、障害等により脳に損傷を受け、後遺症として生じた記憶障害、注意障害、社会的行動障害等の認知障害全般を指す)
⑥難病等 (発病の機構が明らかでなく、治療方法が確立しておらず、希少な疾病であって、長期の療養を必要とするもの。現在361類の疾患が指定されている)

問22障害に関するマークを知っているか
①障害者のための国際シンボルマーク
   (障害者が利用出来る建物、施設)
②身体障害者標識 (このマークの車に幅寄せや割り込みは罰せられます)
③聴覚障害者標識 (このマークの車に幅寄せや割り込みは罰せられます)
④盲人のための国際シンボルマーク (視覚障害者の安全やバリアフリーの建物、設備、機器)
⑤耳マーク (聴覚不自由を表す)
⑥補助犬マーク (身体障害者補助犬同伴の啓発のため、お店や公共施設の入口に掲示)
⑦オストメイトマーク (人口肛門・人工膀胱を造設した人の設備があるトイレの入口・案内誘導プレート)
⑧ハート・プラスマーク (身体障害者を表す)
⑨障害者雇用支援マーク (公益財団法人ソーシャルサービス協会が障害者就労支援を認めた企業、団体に付与)
⑩イエローリボン (障害者の自立と社会参加を目指す運動のシンボル)
⑪点字ブロック (視覚障害者を安全に誘導するために地面や床面に敷設されているブロック)

6.福祉のまちづくりについて
当てはまる事を選択で、いくつでもOK。
問23.障害者が災害時に困る事は何だと思う
   1.投薬や治療が受けられない  2.補装具の使用が困難  3.安全な場所まで迅速に避難出来ない   4.被害、避難場所等の情報が入手出来ない   5.周囲とコミュニケーションが取れない   6.避難所での生活への不安   7.特にない    8.わからない
    9.その他記入
次は、どう思うかの度合いの質問です。
問24.印西市は障害者にとって暮らしやすいと思うか
1.とても暮らしやすい    2.どちらかと言えば暮らしやすい    3.どちらかと言えば暮らし難い   4.暮らし難い    5.わからない
1.と3.に◯を付けた人へ次の項目が「良い」か「悪い」かの質問です。
1.地域住民の理解や協力   2.公共施設の利用   3.福祉施設・医療機関の利用   4.交通機関の利用   5.段差や道幅   6.買い物や外食   7.在宅サービス   8.リハビリ施設   9.通所出来る施設   10.相談出来る施設   11.障害者の働く場所   12.生活費や医療費等の助成    13.その他を記入

問25.5~10年前より、福祉・教育・雇用・まちづくり等が、障害者に対する行政の取組みは改善されているか
改善されているかの度合い質問です。

問26.まわりに障害者や障害を理由とする差別や偏見があるか
4段階の思いの度合いの質問です。

問27.障害者が生活する時、人権上問題があると思う事は
あてはまるもの全てに◯いくつでも。
1.就職・職場で不利な扱いを受ける    2.障害者を、じろじろ見たり、避けたりする事    3.障害を理由に「いじめ」がある事    4.差別的な発言や行動をする事    5.障害者の意見や行動を尊重しない事    6.近隣や地域の人とのふれあいや理解を深める様な機会が少ない事    7.結婚に周囲が反対する事   8.外出時に道路、交通機関、店舗、公園等の利用が不便な事    9.アパートや住宅へ入居するための契約等が困難な事    10.障害者を狙った詐欺や悪徳商法等の犯罪が多い事   11.スポーツ・文化活動・地域活動に気軽に参加出来ない事    12.その他記入    13.特に問題は無い   14.わからない
これら全ても、不足と感じました。

問28.障害者に暮らしやすいまちづくりのために、行政が力を入れていく事は
あてはまるもの全てに◯、いくつでも。
1.何でも相談出来る窓口の充実    2.福祉に関する情報のわかりやすく提供    3.情報のバリアフリー化(手話や音声等の情報提供)を推進    4.保護や福祉に関わる専門的な人材を増やす     5.在宅で安心して生活する為の福祉サービスを充実   6.医師や専門職員による訪問による指導の充実    7.リハビリ、生活訓練等が出来る通所施設の充実    8.重度の障害者の入所施設の充実    9.障害者に対する医療の充実   11.障害者の働く場所の充実   12.障害者が集まり情報交換出来る場の充実   13.電車やバス等の公共交通機関のバリアフリー化を推進    14.道路・建物等のバリアフリー化を推進   15.利用しやすい公共施設を整備    16.グループホームの整備、生活の場を充実    17.障害者を対象としたスポーツ教室等を充実    18.障害者が通える文化教室等を充実    19.差別や偏見を無くす為の教育や広報活動を充実   20.その他記入
これは全てを行政に行って欲しい事です。
福祉行政に望む事がわかりました。

問29.印西市の障害福祉施策について、感じている事や意見を記入して
感じた事は、問21の様に障害者の種類は様々な障害があります。
全て同じ扱いをして良いのでしょうか。
問8は障害の種類で対応が異なります。
「身体障害」と「知的障害」と「精神障害」らはハッキリと区別して欲しいです。
行政がこの事をはっきり区別しないと、一般市民は障害者を同じ扱いをするだけです。
行政は障害福祉課を分けて欲しいです。
アンケートもそれぞれの障害に対して、回答が異なると思います。
そして問27問28の全てを行政に望みます。
但し障害の種類を分けて行って下さい。


自分宛てでは無いアンケートを見て、障害者への知識が増えました。
これらを多くの健常者の一般市民に知って欲しいと思った、ガネーシャJr.でした。
コロナウィルスで自粛を求められている間に、福祉について勉強したいと思っています。