消えた年金問題の象徴、社会保険大学校跡地売却? | ガネーシャJr.の印西暮らし

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2015年迄印西市ではんこ屋を営んでいたガネーシャJr.と申します。角膜と硝子体の目の病気ではんこ屋を閉店しました。
里山と近郊都市の両立する印西市が大好きで、市内を散歩しながら見た事や行政に感じる事を個人的見解で書いています。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは、ガネーシャJr.です。

社会保険庁を覚えていますか?
厚労省の外局で、社会保障担当の行政機関です。健康保険や厚生年金・国民年金の運営を行っていました。
2004年頃から数々の不祥事(政治家の年金未納問題、国民年金不正免除問題等)が、第1次安倍内閣の2007年に消えた年金問題(年金記録のずさんな管理)が発覚しました。
2008年に健康保険業務は全国健康保険協会に、2009年に年金業務は日本年金機構に変わり社会保険庁は解体されました。
社会保険庁に無駄に使われた年金保険料は合計5兆6千万円にもなったそうです。


白井市桜台に社会保険大学校が建っています。千葉ニュータウン中央駅から約1kmの国道496号線下り車線沿いに面しています。
(桜台はガネーシャJr.には、ほぼ印西市です)
社会保険大学校は社会保険庁の職員の研修施設として1994年に世田谷区から移設して建てられました。建設当時の社会保険庁長官の名前が裏に刻まれていました。

敷地3万平成メートルある社会保険大学校は土地購入費38億、建築費67億、4年間で使われた運営費24億円だそうです。
(使われた期間は約4年間、以後は放置?)

校内には管理棟・宿泊棟・研修棟・体育館・グランド・テニスコート、そして案内図から消えたゴルフ練習場がありました。

新聞で「豪華過ぎる研修施設」と書かれ、その後ゴルフ練習場の網が外されました。
この中にゴルフ練習場があり、ボール700個クラブ20本購入されたそうです。
(練習場のポールや打席は残っていました)

リゾートホテル風レンガ造りの宿泊棟は6階建て300室近い部屋数だったそうです。

食堂と厨房は300畳の広さがあったそうです。

この施設は社会保険庁解体後は社会保険大学跡地と呼ばれ、放置状態になっていました。
現在植栽は育ち放題、雑草に覆われ廃墟です。
周囲の道にはみ出す雑草で通行も困難です。
(植栽に柑橘系があるせいか、蝶や蝉の宝庫で昆虫好きには楽しみな場所でもありました)
最近競売のせいかちょっと草刈りが行われ、少し中が見える様になりました。


この施設の隣に「社会保険支払報酬基金研修センター」の高層の研修施設が建ちました。
社会保険大学校との関係はわかりませんが、別の施設として今でも活用されています。


最近この「社会保険大学校跡地」が競売にかけられているそうです。
(2月で競売は締め切ったそうです)
最低価格は14億3千万円、土地代だけでも購入費の半分以下です。建物は築26年ですが、殆ど使われなかったと思います。
しかし一部の部屋の網戸は壊れカーテンが破けて、中が日焼けしている部屋も見られます。

この地域は千葉ニュータウン区域内でマンションにしたら2~3棟は出来るでしょう。また国道464号線沿いで、近くにスーパーやニトリがあり商業地にも使えます。
中の設備を活かして、高級ホテルにする事も可能かと?


年金暮らしのガネーシャJr.は思っています。
「年金の破綻」が言われ、これから年金を貰う国民は不安な状況です。この建物だけでも130億円も年金資金を使いました。
この建物は「消えた年金問題の象徴」です。
過去の間違った政治の遺産だと思います。簡単に消えて良いでしょうか?

ここをテーマパークにしたらどうでしょう。
テーマは「税金の無駄遣い」です。
中身はバブル時代を思える施設にして、無駄な設備を残して訪れる人に「こんなに税金を無駄遣いした場所」を再考させましょう。

こんな事を考えているガネーシャJr.でした。