ロングノズルの浣腸で頑固な便秘をしっかり解消!

つらい便秘を一気に解消できて、早く楽になれる浣腸
特にロングノズルタイプの浣腸は使いやすくて
直腸深部まで浣腸液が届くので効果的、
浣腸が初めての方にもおすすめです。

ロングノズルタイプの浣腸は病院や介護現場等で用いられている
医家向けの浣腸容器を一般用として製品化したもので、
入院や手術、検査等で目にした事のある様な方も多いかと。
そして、初めて浣腸を使う方でも使いやすい様に
様々な工夫が施されています。

例えば、過挿入を防ぐストッパーが付いていたり、
逆流を防ぐ構造も備え、更にロングチューブによって
浣腸液が直腸深部まで届きやすい点、
浣腸液の入ったボトル容器部分がレモン型、
あるいはアコーディオン型で握りやすい形状であったり
特にアコーディオン型の浣腸は容器のお尻部分を
軽く押すだけで全量を注入できる点などです。

OTC医薬品として通常の薬局や薬店等で入手できる
浣腸は最大容量が40グラムまでと制限されていますが
様々な使いやすい機能が備えられているために
初心者でも安心して浣腸にトライできます。

 

しかし、ロングノズルタイプの浣腸を初めて目にする方や
イチジク型の浣腸しか使用経験のない方などは挿入ノズルの長い、
その形状(ノズル部分だけでも10センチ以上あります)や
薬液量の多さ(小児用でも大人用と同等の30~40グラムが標準)に
驚いたりして使用を躊躇してしまう様な事もあるかも知れませんが
変わっているのは形だけ。むしろ、長い挿入ノズルによって浣腸液
直腸深部まで届きますので、敏感な反射神経への強い刺激を避けて
お腹の奥の方から徐々に便を押し出す様な感覚で排便できますので
イチジク型の浣腸よりも楽に、そして、スムーズに出せるかと。

医療現場で用いられる浣腸も小児用は概ね30~40グラムですが
成人用は60~150グラムの各種サイズが揃っていて
幼い頃の私も便秘が続いてお腹が痛くなっては病院へ、
そして、浣腸のパターン。ただ、外来での浣腸も頻繁だと
何かと大変との事で30~40グラムサイズのグリセリン浣腸を
病院から大量に処方されていた時期もありますし、

便秘グセは大人になっても変わらず、中学生頃になると
時々処方される浣腸も60グラムに増量され
今は自己注入用として更に大型サイズの
浣腸(120グラム)を処方されていて
イチジク型の浣腸で解消できない様な
頑固な便秘の時などには大助かりです。

では、ロングノズルの浣腸を正しく、
そして、快適に使用する方法は以下の通りです。

・容器ごとお湯に入れて体温より少し高い
(41度くらい)程度になるまで浣腸液を温めます。

・挿入ノズルに付属しているストッパーをスライドさせ、
チューブの目盛りを目安に挿入する深さを合わせます。

挿入深度は5~8センチ程度が良いと思いますが、長すぎたり、
強引に挿入すると、腸を傷付ける可能性がありますので注意。

・ノズルチューブの先端を持ってキャップを外し、
滑らかに挿入できる様、挿入部にオリーブオイルやワセリンを
塗ったり、浣腸液を少し押し出して容器先端を濡らしておきます。

また、浣腸をする前には排尿しておくのか良いかと。
特に女子の場合は排便と同時に排尿がみられる事も多いですし
あらかじめ膀胱を空にする事で、浣腸液の貯留も容易になります。

・容器内の空気を抜き、チューブをストッパーの
位置まで滑らかに、ゆっくりと肛門に挿入します。
挿入時、注入時の姿勢は左半身を下にして横向きに寝転がり、
膝を曲げて少しお尻を突き出す姿勢(左側臥位)が良いでしょう。

・途中でチューブが抜けたり、液漏れしない様に注意しながら
10秒以上かけて(40グラムの場合)ゆっくりと浣腸液を注入しますが
リラックスして正しく使えば、挿入時や注入時に
痛みを感じる様な事は全くありません。

・注入したら、ゆっくりとチューブを抜き取り、
そのままの姿勢で肛門部をテイッシュ等で押さえながら
最低でも3分間、もしくはできるだけ長く我慢しましょう。

 

浣腸をしたら、「できるだけ長く、しっかりと我慢」が基本です。