수저の語源
수저は숟가락(スプーン)と젓가락*저가락(箸)が合わさった言葉です。숟가락の숟は、밥 한 술(ご飯一さじ)の술のパッチムㄹがㄷに音変化したものです。この술に、엿가락(飴)などのように細長い物を数える単位として使われる가락という固有語がついてできた言葉が숟가락です。すなわち、술+가락→숟+가락→숟가락になったということですね。このように숟가락は食べ物をすくってその分量を数える単位である술に가락がついてできた言葉です。수저の저は漢字の「箸」です。ですから젓가락*저가락は箸を意味する漢字「箸(저)」の後に、가락がついてできた言葉です。合成語なのでその間にㅅが入っています。젓가락の저の古語である져は15世紀の文献から現れます。졋가락は15世紀文献に、져가락は19世紀の文献にそれぞれ現れますが、どちらも져と가락が結合されたもので、15世紀の졋가락にはㅅが使われているという点で違いがあります。져は歯音だったㅈが口蓋音に変化し져と저の発音が区別されなくなり저になり、ㅅと가락が結合して20世紀以降젓가락として現在まで使われています。수저は수+저ではなく、もともとは술+저が合成された単語ですが、ㅈの前のパッチムㄹが脱落したものです。このような例はㅈに限らずパッチムㄹの後に初声ㄴㄷㅅが来た場合にも見られます。例えば、솔+나무→소나무(松の木)、딸+님→따님(お嬢さま)、겨울+내→겨우내(冬の間)、밀(다)+닫이→미닫지(引き戸)、달+달이→다달이(月々)、말+소→마소(馬と牛)などで見られます。
살と설の語源
韓国・朝鮮語では、歳を数える言葉を살と言います。この言葉は15~17世紀頃は살または설と言っていました。これは、'머리'と'마리'、'맛'と'멋'、'작다'と'적다'、'남다'と'넘다'、'가도다'と'거두다'のように母音ㅏ/ㅓ、ㅗ/ㅜの違いがあっても同じ意味を表していた古語の特性と関連しています。살と설のように母音だけを変えて、その意味をその後変化させたものがたくさんあります。最初、살は설と共に「歳、年」という意味を表していましたが、17世紀頃からその意味が分化され살は歳を数える言葉に、설は「元日、元旦」の意味を表すようになりました。このように한 살(1歳)の살と설날の설は語源を同じくする言葉です。朝鮮半島では生後2日しか経っていない赤ちゃんが年齢では「2歳」になることがあります。旧暦の大晦日に生まれた赤ちゃんがその翌日、つまり설날になると、たとえ生まれて2日しか経っていない赤ちゃんでも、2歳になります。まだ1歳にもなっていない子供がどうして2歳になるのでしょうか。朝鮮半島の人々は生まれた日が1歳で、설を迎えると1歳また歳を取ると考えます。1歳ずつ年を取る日を、誕生日を基準にするのではなく설날を基準にして歳を数えます。このような考え方から「歳(살)」をさらに取るためには、설を迎えなければならないのです。
<カラム先生☆語源の話>より
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2022年度の試験問題(第57回・58回)を新たに追加いたします。
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