우리の語源
우리という言葉には、朝鮮民族の精神世界やものの捉え方・考え方が深く反映されています。朝鮮民族は、衣食住をはじめ社会生活の隅々まで個人を集団の中に帰属させることで、自分の精神的安定を図ろうとする民族特有の連帯意識を持っています。平たく言えば、同じ構成員としての仲間意識がとても強いということです。우리 학교(我が校)、우리 집(我が家)、우리 어머니(私の母)、우리 나라(我が国)などの우리の中に、孤独とは無縁の温かさと安らぎを覚えるウリ民族の心を見て取ることができます。우리の語源は울(囲い)です。울は元来「ものの回りを囲った部分、範囲、周囲」という意味を持った言葉でしたが、のちに「人々」という複数を表す言葉になりました。우리、울が含まれた言葉には하늘(空)、울타리(垣根、囲い)、돼지우리(豚小屋)、닭우리(ニワトリ小屋)などがあります。하늘は、한(大きい、広い)+우리(囲い)→한울→하눌→하늘と変化した言葉です。空の特徴を、見た目通り「大きく囲まれたもの」と捉えて한+우리→하늘と命名したのですね。
겨레の語源
겨레とは、同じ血筋を受け継いだ民族・同胞という意味です。겨레は결개→결애(겨래)→결에→겨레と変化した言葉で、語源は결です。결は「縁がある遠い親戚」を意味する결찌の결と同じものです。この결に「同じ行為を行う特性のある人」という意味の接尾辞개がついて결개になりました。결개は날개(翼)が나래になったように、ㄹパッチムの後ろの「ㄱ」が脱落して결애(→겨래)になった後、래が레に音変化して겨레となりました。겨레という語は、16世紀の文献に결에の形で初めて現れます。결에は20世紀初頭まで「親戚」という意味で使われていましたが、1910年代に入って「集団、集合」という意味になり、その後、世界に「民族」という言葉が広まるとその影響を受けて「民族」という意味を表すようになりました。現在、겨레が「親戚」という意味を表す言葉には「(同じ血筋を受け継ぐ)同族・はらから」という意味の겨레붙이があります。
<カラム先生☆語源の話>より
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