前回に引き続き中国製のAK派生をまとめます。細かいデータなどは載せず軽い説明だけをします。解説というよりは「こんなのもあるんだな〜」と認知してもらおうと思って書いてます。気になった方は自分で調べるか、もしかしたら個別で記事作る銃もあるかもしれません。
また中国製派生に止めるのでKLSシリーズやASh-78などは含んでいません。
56式自動歩槍 S型
56式自動歩槍のアメリカ向け民間輸出モデル。
アメリカではType 56 Sporterなどの名称で販売されている。グリップを一般的なAKやAKMと同様のせレーションのない木製グリップに変更し、AKMの竹槍型マズルブレーキを装着したモデル。民間向けなためセミオートオンリーでスラムファイアを防止するパーツの追加や、マガジン挿入口に妨害リベットを追加することで通常の30連マガジンを装着できないようにされている。刻印は全て英語で製造され、"NORINCO"や"MADE IN CHINA"、"BCI/USA"などの刻印がある。
56式自動歩槍 S-1型
56式自動歩槍 S型の銃床をAKS同様のアンダーフォールディングに変更したモデル。
56式自動歩槍 SS-1型
56式自動歩槍 S-1型のカービン仕様。
銃身をガス導入部まで短縮している。銃身先端はねじ切りされておらず銃口装置の取り付けはできない。
56式自動歩槍 S-2型
56式自動歩槍 S型の木製固定銃床を右側に折りたためる銃床に変更し、グリップとハンドガードを赤褐色のポリマーで構成したモデル。
56式自動歩槍 2型のアメリカ向け民間輸出モデル。
56式自動歩槍 S-3型
56式自動歩槍 S-2型の銃床を赤褐色ポリマー製の固定銃床へ変更したモデル。
グリップの形状が変更されている。
87式軽機関銃 S型/87式軽機関銃 S-7型
56式自動歩槍のRPK風の民間向け輸出仕様。
若干延長された銃身とRPK風銃床、独特な形状のマズルブレーキと取り付け方が異なる独自二脚を備えている。セミオートオンリーで、40連マガジンと75連ドラムマガジンが付属する。
84式自動歩槍 S型
56式自動歩槍 S型の使用弾薬を5.56×45mm弾に変更したモデル。
銃口装置が竹槍マズルブレーキではない円柱状のバードケージフラッシュハイダーへ変更されている。また457.2mmに銃身を延長しデザインの異なるフラッシュハイダーを装着したモデルも存在する。
84式自動歩槍 S-1型
84式自動歩槍 S型の銃床をAKS同様のアンダーフォールディングに変更したモデル。
長銃身モデルが存在する。
84式自動歩槍 S-2型
84式自動歩槍 S型の木製固定銃床を右側に折りたためる銃床に変更し、グリップとハンドガードを赤褐色の独特なポリマーで構成したモデル。
56式自動歩槍 S-2型の5.56×45mm弾仕様モデル。
84式自動歩槍 S-3型
84式自動歩槍 S型の銃床とグリップ、ハンドガードを黒色ポリマーで構成したモデル。
この銃床は他のモデルと比べ若干長い。のちに小改良モデルである84式自動歩槍 S-3A型へ更新された。
84式自動歩槍 S-4型
84式自動歩槍 S-3型の銃床をAKS同様のアンダーフォールディングに変更したモデル。
ネットで確認できる画像が非常に少ないため限定的な販売にとどまっている可能性が高い。
84式自動歩槍 S-5型
84式自動歩槍 S-2型の銃床とグリップ、ハンドガードを黒色ポリマーで構成したモデル。
NHM-90
中国北方工業公司製のアメリカ民間向け輸出モデル。
セミオートオンリーでサムホール銃床に変更され、通常の大容量マガジンが装着できないよう給弾口付近に妨害リベットがある。中国北方工業公司によって製造され、1991年よりアメリカのチャイナスポーツ社によってアメリカで販売された。だが1994年のAWBによって販売が違法化されてしまった。またハンドガードの仕様が2種類あり、従来仕様と放熱穴が省略された仕様がある。
NHM-91
NHM-90の長銃身モデル。533.4mmに銃身が延長されている。またフロントサイトの全部に二脚が取り付けられる。