昼下りの情事/1957年 アメリカ
初老のプレイボーイと背伸びをするパリの小娘の恋物語(似たような設定でちょっと前に「17歳の肖像」という映画がありましたね)。何故か好きになれない設定ですが、脚本のオシャレさと俳優の巧みな演技で、設定の嫌悪感(ここまで言うか…笑)を許してしまいます(ピンク映画にも「わいせつ性楽園・おじさまと私」が同じような設定でしたが、表面的には恋愛感情を排していたため抵抗はありませんでしたが…)。
とにかく、ヘップバーンの可憐さがてんこ盛りでした。髪型や衣装を変えるだけで、色々な表情をこれでもか!!と魅せつけてくれます。スクリーンを見つめているだけで幸せな気持ちにさせられましす。ゲーリー・クーパーといえば「真昼の決闘」や「誰が為に鐘はなる」しか知りませんが、飄々とした悪気のないプレイボーイを旨く演じていたと思います。
でも私がこの映画を面白く観れたのは、折に触れ主役の二人に絡んでくるヘップバーンの父親でもあり私立探偵のモーリス・シュバリエとジプシーズというホテルのクワルテット楽団の存在です。この二組が主役二人と映画全体の魅力の強力な起爆剤となっています。おかげで一見、ベタベタしたメロドラマ風の物語をオシャレで小粋な映画に昇華させています。
この映画は観るまで、この設定ってどうかなと消極的でしたが、観てとってもよかったです。
