遠心力 | ~詩を贈りたい~埴輪の気持ち

遠心力

行ったり来たりいつもの電車は
いつもの場所へ連れて行く



飛び込んでくる特急電車
あれは何処に連れてってくれるのだろうか



嵐の前触れ
風も雨も止んだ台風の目


目まぐるしく移り変わる季節
あれは何処に行ってしまったのだろうか



電車に乗る前のどしゃ降りは
走っている限りやみ続ける
窓を突き抜けて澄み渡る空
置いてきぼりの世界の中心で