おばけ信じてる?
中学2年の夏の夜。
いつも妹と同じ部屋で寝ていたけれど、その夜妹は兄の部屋で寝るらしく、一人で寝ることになりました。
私は顔に布団なり、タオルケットなりが当たっていないと嫌でその日も顔にかぶって寝てました。
寝ていたのか途中目が覚めたか忘れたけれど、
体が動かなくて、動かそうとすると耳がキーーン‼️となって、怖くて。
怖い話でよくある金縛りかもしれない
すぐ目を瞑り、何も見えないようにしました。
顔にタオルケットかぶっててよかった
しばらく、首を左右に動かそうともがき、耳キーーンに耐えながら過ごしていたら金縛りが終わった。
階段のすぐ下では両親が話してる声がしたから、「お母さん」と声をかけた。
でも金縛りというワードを出すのが怖くて。
「今、体が動かなくなった」と伝えた。
母は「えーっ!金縛りかな。」と普通に言ってて。
そんな会話していたら家に電話がかかってきた。
じいちゃんが亡くなった。
じいちゃんは癌の手術で色んな臓器を切除していて入院していた。
母に、「あんたの所にじーちゃん来たんださー」と言われた時は、じいちゃんだったなら目を開けてあげたらよかったかな。と少し思った。怖いけど。
じいちゃんは兄を可愛がってたけど、翌朝母が兄に聞いてみたけど、全く金縛りはなく、妹もなかったらしい。
お兄ちゃんの所に行ったけど気づいてくれなくて、私の所に行ったら目も開けてくれなかったなんて。
じいちゃんに悪いことしちゃったなーと思った。
父と母は病院に行くと言うので、私は一人で寝るのが怖くて、兄の部屋で寝ている妹の布団に潜り込んでくっついて寝ました。
おばけは見たことないけど、あの金縛りはじいちゃんだろうなーと思っています。