ショートショート「省エネ」
佐藤「最近、二酸化炭素を減らすため、省エネが叫ばれていますね。」
上司「ああ、最近うるさくなってきたね」
佐藤「しかし、そこで思ったのですが化石燃料の省エネばかり取り上げられて
もっと新しいエネルギーを開発したほうがいいんじゃないかと思ってるんですよ」
上司「と、いうと」
佐藤「化石燃料は、いくら省エネをしても、
結局後延ばしにしているだけで
いずれなくなることは目に見えている。」
上司「そうだな」
佐藤「そこで私が考案するのは”引出し発電システム”です。」
上司「”引出し発電システム”!?」
佐藤「えぇ、こう、机の引き出しとかにですね、
逆モーター、つまり災害時などに使用される携帯ラジオなどの
手回し発電機をつけてですね。
引き出しを開くたびに発電される仕組みです。」
上司「人力発電ということかね。
しかし、それでは電力が小さいのではないのかね」
佐藤「えぇそうですね。
しかし、電力は小さくても十分なこともあります。
たとえば時計やテレビのリモコンなどですね。」
上司「すばらしい!
これで各家庭の時計やリモコンの電池の省エネ、
つまり二酸化炭素の削減につながるではないか」
佐藤「まだ、人力発電の方法はございます。」
上司「ほほう、まだあるのかね」
佐藤「あの、筋肉をつけるためや、痩せるために、
無駄に自転車をこいだり、重い物を持ち上げる方っていますよね。」
上司「無駄に?
あぁ、スポーツジムに通ってる人のことかね。
私もたまに通っておるよ。
…まさか!」
佐藤「えぇ、そのまさかです。
”スポーツジム発電システム”です。」
上司「今度の電力はさっきよりずいぶん大きいのではないか?」
佐藤「えぇ、もしかしたら、数十家庭の電力が賄えるかもしれませんね。」
上司「よし、人力発電に予算をやろう、すぐとりかかってくれ!」
佐藤「スポーツジムと言わず、
発電のためだけに人を雇って、
発電機付きの自転車を回させます。
働かない労働者には鞭を打ってでも発電させますよ!」
上司「北斗の拳か馬鹿野郎!」