田村委員長の、党創立102周年記念講演(7月13日)の全文、読み終わりました。

 「しんぶん赤旗」にビッシリ3ページの文章は、さすがに読み終えるのに根気がいります(そもそもこのブログを始める前は、こうした文章をまじめに読むことはなかったのですが・・・)。

 長い割には、今まで発表された方針や論文を再度解説した内容がほとんどで、真新しい見解はほとんどありませんでした。

 

 それよりも、「いま日本を変える歴史的チャンス」とうい表題が示しているように、内閣支持率も自民党支持率も最低を更新している今、これで共産党が躍進できなかったら、それは外部の問題にはできない、共産党内部の体制、方針、実践の間違いという他ないということになります。

 党員拡大、新聞拡大、そして総選挙での当選者数、どのような成果をあげられるのか、楽しみです。

 

 

 『増補版 日本共産党の改革を求めて』の本に、医療生協さいたまの役員の職場内性暴力の問題が掲載されています。

 概要は、

・医療生協さいたまの元専務理事(共産党員)の斎藤氏が、女性職員(共産党員)に性暴力をふるった。

・斎藤専務は共産党から除名されたが、専務からは円満退職し、2800万円の退職金を支給された。

・共産党埼玉県委員会はこの事実を他の党員を含む第三者に伝えることを控えるようにとの通達を出し、事件を隠ぺいした、そのため、被害者への謝罪・救済も事件の経過と原因も、再発防止策の策定も、なされていない。

・これを問題にした、第3回記者会見の報告者Cさんは、共産党の中央や埼玉県委員会に80通以上の意見、質問、訴願を送ったが、1通も回答がなく、逆に共産党から除籍された。

というものです。

 

 医療生協さいたまは、埼玉県内に5つの病院、8つの診療所、2つの歯科と多くの介護施設を持ち、県民の健康と生活を守るために大きな役割を果しています。

 私のつれあいも、埼玉協同病院で人工股関節の手術を受けたし、私も地域の診療所で特定検診や胃がん健診などを受診しています。2人とも生協の組合員になり、毎年出資金の増資も行っています。

 

 また医療生協さいたまの設立に奮闘したのは、医師の肥田舜太郎先生(1917-2017)でした。肥田先生はご自身も広島の被爆者であり、地域医療の振興と、被爆者医療の確立に生涯をささげました。今でも年取った方で「肥田先生は神様だ」という方がいらっしゃいます。

 

 そんな医療生協さいたまの中で、女性職員への性暴力が行われ、それを共産党が組織ぐるみで隠ぺいするとは、何としても許せません。