前回からかなり更新に時間があいてしまいましたガーンごめんなさい…

さて、ドラマ「コウノドリ」第2シーズンが放送中ですねウインク
私も大好きで第1シーズンから見ていますルンルン
そして、今週はいよいよ産後うつが大きなテーマになっていそうですねアセアセ

ここで精神科医らしく、少しだけ産後うつについて勉強したことを書いてみたいと思います。
ほとんどはUp To Dateという最新の論文などのエビデンスを踏まえてまとめたサイトからの引用です。


まず産後うつの定義ですが

DSM-5(米国精神医学会が発行する「精神障害の診断と統計マニュアル」)では、産後4週間以内に発症

とされていますタラー

 

しかし、それ以降に発症する場合も非常に多くみられ、多くの産後うつのスタディでは産後1年以内と定義されています。

実際、産後2-3ヶ月あたり、里帰りを終え、周りのサポートが手薄になる頃に発症される方も多い印象ですアセアセ


また一方で、産後うつの発症起点は妊娠前27%、妊娠中33%、産後40%というデータもあります。

つまり、半数以上が妊娠中には抑うつ傾向であったということもやもや

なので、妊娠中になんとか診断されていれば、治療やサポートを行えるのではないかと思います!

でも、実際は妊娠中にうつのスクリーニングなどがされている病院はほとんどないのではないでしょうか?

私の通院していたクリニックではありませんでしたガーン


そして診断が遅れる大きな問題として、「産後うつ」の認知度の低さがあります!!

ここ数年で、やっとニュース等でも取り上げられ始めましたねうずまき

しかし今でも「妊娠中、産後のお母さんは幸せいっぱいラブラブ」という認識がはびこっていますえーん

そして、妊婦さんや産後のお母さん自身も「幸せいっぱいでなければいけないもやもや」と自分を追い詰めていますスライム


精神科医ですら、「妊娠安定期は精神的に安定している」「産後うつは、分娩後の劇的なホルモンバランスの変化で起こるため、ホルモンが安定した産後1ヶ月以降には産後うつは起こらない」という認識を持っている人もいますもやもや

ちがうだろー!!

お前も一回、女になって産んでみろームカムカ

と、カンファレンスで叫びたくなったこともあります。笑


もっと産後うつのことを多くの人に知って欲しいなと思います手