バレエ留学における受験学校、留学先、参加するワークショップ等の選び方 その1 | HBCBallet Consultants

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バレエ留学を目指す皆さんを応援する、メンバーシップ制の留学サポート。

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この仕事をしていると、よく問い合わせがくるのが

 

「どこの学校がお勧めですか?」「どこの学校を受験したら良いですか?」という質問です。

 

えっと~、お勧めの学校はたくさんあるんだけど、実際問題、入れるかどうかってとこが一番問題なんですよね。はっはっは ←バカ正直

 

そこでまず、私がチェックするのは、生徒さんの年齢と身長です。

 

例えば、身長が高い生徒しか取らない学校に、155cmしかない生徒さんを受験させても…無理ですから。どうしても挑戦したいという生徒さんには、もちろん挑戦をサポートはします。しますが、HBCでは先に、その身長だと難しいかも…というお話はきちんとさせて頂きます。

 

オーディションの結果は、誰にも予想できず、驚くようなことも多々あります。多々ありますが… それでもね、やはりある程度、ここはレベルが高い、ここは身長にこだわる…というのはあるんです。

 

正直、どこのバレエ学校も、可能であればそこそこ身長があって、細くて、手足が長くて頭の小さいバレエ体型の生徒さんを望むのは当然のことです。でも、どこの学校にも例外はあるのも通常です。体型が学校の通常の好みに合わなくても、飛び抜けた才能があれば、合格する可能性はあります。その飛び抜けた才能ってのがどれくらいかと言うと、日本でコンクールでバンバン入賞してるレベルです。

 

では、どこの学校が身長や体型に厳しいかと言いますと…

 

まず、ヨーロッパでしたら、特に背の高い生徒を好むのは

 

・オランダ国立バレエ学校

・スイス国立チューリッヒダンスアカデミー

 

この2校においては、女子で165cm以上が当たり前の世界です。

 

もちろん、先にも書きましたが例外はあります。ありますが、その例外に入るには、日本でコンクール上位入賞してるレベルじゃないと厳しいです。上記2校については、身長だけではなく、レベルもヨーロッパのバレエ学校の中でトップクラスのレベルであることも念頭にいれておいてくださいね。

 

・ベルリンバレエ学校

 

こちらのバレエ学校はドイツでもっとも入学が難しい学校です。プロフェッショナルコース(16才~)については、日本人の一般受験での入学はかなり難しいです。日本人のほとんどの生徒さんが、コンクールのスカラシップでの入学で、なかなか一般では取らないと聞いてます。何度も言いますが、もちろん例外もあります。ベルリンは、小中学校部門は比較的入学しやすらしいですが、HBCでは取り扱っておりません。というのも、小中学校のプログラムに入れても、そこから16才からのプレプロフェッショナルプログラムへの進級がかなり厳しく、結局上がれずに日本に帰るしかなくなった…という話をよく聞くからです。

 

次に身長にこだわるのは…

・ジョンクランコバレエスクール

・ミュンヘン州立バレエアカデミー

・ノルウェー・オスロ国立芸術アカデミー

 

160cm以上のスラッと背の高い子を好みますが、オランダやチューリッヒほどではなく、16才になる年に、160cm前後あって、まだ伸びそうな感じならチャンスはあります。ただやはり、若い生徒(入学する年に15才〜16才)を好みますので、18才で最終まで残り、年齢を理由に落とされた…という話はよく耳にします。

 

比較的身長にこだわらないバレエ学校は

・マンハイムバレエアカデミー

・ドレスデン・パルッカシューレ

・ハンブルグバレエ学校(難関)

・フランクフルト大学舞踏科

・ハンガリアンダンスアカデミー

・スウェーデン王立バレエ学校

・ニュージーランドスクールオブダンス

 

ポルトガル、スペイン等のバレエ学校も、あまり身長にはこだわらないと聞いています。

フランスは、HBCは全く関わってないので、情報がありません。ごめんなさい。

イギリスは身長にこだわらず、日本人にも入学しやすい学校がたくさんありますが…学費がとんでもなく高いのだけが難点ですね。

カナダも比較的入学は簡単です。が、日本人留学生用の授業料が設定されていて、こちらもイギリスと同様高いらしいです。プラス、カナダのバレエ団自体は、巨人を好みますので、学校には入れても就職にはなかなか繋がらない現実があります。

 

オーストラリアやニュージーランドも背や体型(細さ)にヨーロッパほどこだわらないので、日本人には留学しやすい国ですが、イギリス同様(イギリスよりは安いけど)、授業料が高いのが難点です。ただ、どちらの国も安全性は高く、何より英語をしっかり学べるという点ではポイントが高いです。

 

イギリス、オーストラリアと同様、英語も学べて体型にもそんなにこだわらない国がアメリカです。ただ、就職するのにアーティストビザを取るのが難しい為、せっかく大きなバレエ団のバレエ学校を卒業して、バレエ団への就職が決まっても、ビザが降りずに諦める…という話をよく耳にします。でも、最近は1年間のビザなら比較的取りやすいと聞いていますし、アメリカのバレエ学校を卒業して、ヨーロッパで就職をする生徒さん等も増えています。

 

HBCとしては、今私がアメリカにいるので、もっとアメリカを色々と調べていきたいところなんですが…結局ヨーロッパ人気なので、そちらの世話をしていると、アメリカに手を広げてる時間がないのが今の現状です。

 

 

で、肝心の、どうやって留学先や受験先を選ぶのか。

 

経済的に余裕があるのならば、数打ちゃ当たるで受験しまくるのが一番良いです。ここ数年、本当に受験者が増え、年々バレエ学校への入学が厳しくなってきていますから、ダメ元で動画受験、現地受験、とにかく沢山経験することです。結果がどうあれ決してその経験は今後のバレエに無駄にはなりません。

 

がしかし、経済的になかなかそういう訳にもいきませんからね。だったらまず、自分の身長や体型、レベルを考えて、少しでも可能性の高い学校に的を絞ることが大事です。結局、スポンサーは自分の親や家族です。ご両親も、無い袖は振れませんから。ご両親も、もし受かってから経済的にサポートが可能なのか、その辺も十分に考えて、受験先を選んでください。

 

ヨーロッパだと、寮が併設する学校も少ないです。寮があっても、人数がいっぱいで入れてもらえなかったり… 

 

寮があることを条件にする場合は、かなり学校が絞られてきます。私が知ってる学校では

オランダ国立バレエ学校

スイス国立チューリッヒダンスアカデミー

ベルリン

ドレスデン・パルッカ

ハンブルグ

スウェーデン王立

ハンガリアンダンスアカデミー(空きがあれば)

ミュンヘン州立バレエアカデミー(空きがあれば)

 

つぅまぁりぃ… かなりレベルの高い学校しか、寮はないということです。はい

他は、ミュンヘンだと一般の学生寮だったり、ドイツだと学生アパート等になります。

 

ですから、寮があることを条件にする場合は、生徒さんにかなりの実力が必要となりますので、それを念頭に入れておいてくださいね。

 

あと、よく聞かれるのが「スカラシップはもらえませんか?」

 

正直、スカラシップ等は、一般受験ではなかなか出ません。スカラシップ狙いならば、コンクールへの出場、もしくは学校の芸術監督が行うワークショップやサマークスールへの参加がお勧めです。ただ、その場合、自分に可能性があるのかをよく見極めてご参加ください。先にも書きましたが、日本の有名なコンクールで上位に入る生徒さんでしたら、どこに挑戦するのも良いと思います。ただし、そうでないならば、自分の身長、体型を考慮して、無理そうなところは消去法で諦めるのが良い方法だと思います。厳しいですが、それが現実です。

 

もちろん、トップクラスのバレエ団やバレエ学校の講師が教えるワークショップに参加することは、トレーニングとしては良い経験になりますから、自分自身が留学目的ではなく、トレーニングとして受けるのなら、どんなワークショップに参加しても必ず何かしらの成果はあると思います。だから、留学目的ではなくてワークショップやサマースクールに参加する時は、一番の目的がどこにあるのかで、選択が変わってくると思います。

 

先にも書きましたが、経済的に許されるのならば、どんどん沢山のイベントに参加して、色々な経験を積むのが一番良いです。

 

ただ、覚えていて欲しいのは、日本でのコンクール結果というのは、留学する為の受験においてはほぼ関係ありませんので、コンクール経験がなくても、受験に合格してる生徒さんもたくさんいます。でも、コンクール経験は、バレエ留学受験のオーディションにも似た部分があると思うので、そういう意味では、コンクールに挑戦しておくのも良いかと思います。場慣れしてるかしてないかで、実力を出し切れるか出し切れないかが変わってきますからね。

 

留学を考えていてスカラシップや入学許可を狙うのならば、留学チャンスのあるコンクールに的を絞る方が賢いとは思います。もしくは、コンクールに出るお金を節約し、受験費やサマースクール費に当てる等。

 

時々保護者の方から耳にするのが…

 

「全然留学に役に立たないのに今までコンクールやワークショップに何も考えずにどんどんお金を出してきて…こんなことなら、そのお金を受験用に節約しておけば良かった〜。」

 

受験するにも、本当にお金がかかりますから。最近は特に、現地オーディションに来ることが条件の学校が増えてきていますから。動画のみで合格が決まるのは、HBCで担当してるバレエ学校の中では、私立のバレエ学校、もしくはスウェーデン王立バレエ学校の1年の留学生プログラムのみです。

 

他は全て、最終オーディションは現地での受験を条件としています。

 

だからなおさら、もし留学をするのが目的で今バレエを頑張っているのならば、コンクールへの出場を留学に繋がりそうなものに絞ったり、ワークショップへの参加も、自分の身体条件に合った留学先に繋がるものに絞るのって大事だと思います。

 

何度も言いますが、近年、国立、王立、州立のバレエ学校に合格するのが本当に厳しくなってきていますから、逆に私立のバレエ学校に的を絞るのも、決して悪いことではありません。

 

お金は少し高くなるかもしれませんが、国立バレエ学校の様に、2〜5年通う必要もありません。(その分、資格等はもらえない学校もありますが)

 

例えばミュンヘンのベネディクトマンニーゲルでは、教師過程もあり、ワガノワメゾッドの3〜7才までの生徒を教える資格を1年で取ることが可能です。

 

オーストラリアのADPIでは、RADの資格を全て取ること、そしてオーストラリア政府認定のバレエ職業訓練校卒業資格の取得も可能です。(1〜2年の留学で)

 

国立バレエ学校では、途中で退学すればそれでお終い、卒業証明書も学士の証明書も出してもらえませんからね。

 

もちろん、きちんと国立バレエ学校を卒業できて大学卒業証明書を取得出来れば、バレエを辞めて他の職業につく場合にも役立ちはします。私が知っている例で、マンハイムの卒業が、日本での短大卒業と同様となり、外資系の航空会社に就職が決まり、フライトアテンダントとして世界中を飛び回っているお嬢さんも知っております。

 

でも、我が家の娘のように、途中で自主退学して、アカデミー準備クラスから5年間もマンハイムバレエアカデミーに通い続けたのに、学歴としてはな〜んにも残らなかった例もあります。(高校はアカデミーに通いながらもアメリカの高校をオンラインで受けていたので、高校卒業の学歴はあった為、その後短大に通い、この9月から大学に編入します)

 

だから、何が言いたいかと言いますと、

 

留学先を選ぶのに一番大事なのは、

 

本人にとって、そしてスポンサーであるご両親にとって、何が一番大事な部分なの? 

 

ってことです。

 

こういう話を書き出すと、本当にきりがないんですが… まだまだ続きますw

頑張って書きます。はい。

 

 

第1回 HBCマスタークラスの応募もまだまだ受け付けておりますよ〜。

おかげさまで、東京の方はかなり人数が増えてきました。まさかの定員になる奇跡が起きるかも?ちなみに定員は35名で考えております。東京会場での参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。

 

大阪は、まだ余裕があります。バレエ教室の先生にもご連絡頂いたんですが…大阪は、コンクールと重なってるそうですね。しくしく ←リサーチ不足でした。

 

でも、だからこそチャンスは大きいです。少人数で、特典をゲットしてください!(該当者がない場合もありますので、そこはご了承くださいね)

 

大人クラス、良いアイディアかなぁと思ったんですが…全然応募ないんですよね。しくしく

次回はもっと時間をかけて、リサーチして大人クラス成功させたいです。

このまま誰も応募がないと、その時間が勿体無いので、何か別のことに利用しようかなとも考え中です。←今更間に合うのか? ま、なるようになれ〜っ!(すみません、こんな主催者で)

 

マスタークラス、グループBは大人バレエの方、先生、プロの方も参加可能です!プロの方には特別料金(場合によっては無料)等の特典もありますので、ぜひぜひ気軽にメールでお問い合わせください。HBCballet@gmail.com

 

HBCマスタークラスの詳細、そして参加申請はウェブサイトをご覧ください。

 

www.HBCballet.com/masterclass/