父の挿し絵を見つけて、、
先日、父が大切にしていた、美術雑誌を見ていたらリスの絵が描かれた小さな画用紙がページの隙に挟まっていた。もう、何十年も開いてない雑誌はめくると昔の匂いがたちのぼり、開くのが慎重になるほど劣化していて、パラパラと砕けてしまうのではと思ってしまう。何故、挟んでいたのだろうと思案してしまう。確かに、父は本の間に花や草などを押し花にしてはいたけれど、自分の描いた挿し絵のような絵は紙屑のように扱っていたので、この絵を見た時には、どうしてかなと考えてしまった。いずれ、捨てようと思っていたのが忘れてしまったのかも知れない。しかし、こうして、簡単な絵を目の前にして、僕は父の描いていた姿を思い出してもいる。そして、嬉しくもあるのだ。