本の感想4冊 | 版画製造所

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本の感想でも書きましょうか。

☆鬼やらい:小松エメル
待ってました凸凹コンビ第二弾!
今回の騒動の多聞が、なんともホモくさい・・・(笑)
その人柄に喜蔵もほだされかかったわけですが。
昼間は人の言うことを聞かせることができて、夜は幻覚を見せることができる百目鬼という妖怪であったわけなんだけど、「なんでこんなことしたんだ」っていう問いに対して
「暇つぶし☆(キラッ)」って答えちゃう辺りもうやばいね。
にやにやできるね!←
まぁ、何百年も生きてると、暇そうだよねえ。
催眠系はどの話においても、最強のアドバンテージをほこってしまうのは仕方ない感じかなあ。
アニメ化するなら、喜蔵は櫻井で、小春は竹内さんとかが妥当かもしれない!彦次は鳥海さんとかどうだろう。
声がいいっていう多聞は・・・諏訪部さんとか。
もう完全に趣味だね・・・。
硯の精の過去の話はせつなかった。直澄いいいいいいいいいい。
表紙の絵をよくみると、物語の内容が凝縮されてて、見てるのも楽しい。
なんと今月には続編が出ると言うことで。
続編が出るってことは、けっこう人気があって売り上げがあったってことだよね?

☆漁港の肉子ちゃん:西加奈子

最初の肉子ちゃんの男性遍歴を語ったとき、あれ?じゃあきくりんが生まれたのはいつなんだろう・・・と考えたらやはり裏がありましたか。
素敵な街に住んでいる個性的な人々をきくりんの目から鮮やかに描写していると思います。
わたしだったら、母親に肉子なんて言ったらぶっとばされるけどねww
しかし豪快というのにも語弊があるだろうけど、おおらかで明るい人だなあ。
自分の母親を思ったらやはり涙ぐむ。

☆ホテル・ピーベリー:近藤史恵

ハワイの長期滞在できるホテルに休暇にきた主人公が巻き込まれた奇妙な事件。
あっさりしすぎた感じはあったかなあ。
確かに最後のほうで「お?」ってなったけど、それだけかなあって感じがしちゃいました。
近藤さんらしい読みやすい文章でよかったけど。
わたし近藤さんの作品はまだ数を読んでないけど、ロリコン多くない?

☆図書館危機:有川浩
図書館戦争シリーズ第三巻!

有川さんの小説はキャラが個性的ですごく記憶に残りやすいっていうのもあると思うよ。
痴漢事件、昇進試験、禁止用語、そして攻防の戦い。
たくさんの人が読んでいると思うので、恋愛の部分だけじゃなくて、表現の自由に関してもっと関心を持ってくれる人が増えてくれるといいですね。
有川さんが描くものが、生々しいといつも思うよ。
痴漢事件も、女子の陰湿ないじめも、彼女ならではだと思う。
とりあえず、堂上は文句なしにかっこいい。言葉通りの王子様ですね。あれは、郁じゃなくても惚れるわー。少女漫画耐性のないわたしでもさすがに「うおおおおお」ってなったし。
手塚と柴崎もいいかんじになってきましたね。手塚かわいいよ手塚。
あと、そうだな、彼女の描くキャラの男性陣はみんな恐ろしく紳士でかっこいいわけだが。
実際こんなかっこいいキャラがいるわけじゃないか。というか、男性はこうあるべきっていう表現はおかしいけど、世の男性が彼らみたいだったらいいよねっていう。あるべき男のありかた?みたいな・・そんなのをみせられると、うおおおかっこいいいってなるしかないじゃん。あ、何言いたいんだろう。

図書館も大好きで、難聴者の親類がいて、実家が茨城にある身としては、感情移入しないわけにはいかないですよねえ。
あとがきで、毬江ちゃんがテレビには出られなかったという話をきいて、やはり納得がいかない部分はありますよね。
でもそれによって、テレビだけみた人が原作を読んだときに、毬江ちゃんがカットされた理由を知るわけですよね。(逆もあるけど)
そして、毬江ちゃんの存在を知ったとき、毬江ちゃんのセリフが際立つわけだ。ううむ。

そして、この巻で稲嶺司令が退くことになったわけだけど、
敬礼のシーンでは、うっかり涙ぐみました。
わたしのしてきたことは・・・
  ↓
部下の敬礼
  ↓
司令を慕う部下がこんなにいたぜ

っていう流れがわたしの涙腺が黙っていなかったそうです。
4巻早くよみたい!

ショートストーリーの堂上と犬の組み合わせがあまりにも似合いすぎてまた「うおおおおお」ってなりました。
堂上かっこいい堂上ふぉおおお。