璃果へ


オーディションからは7年半、乃木坂に加入して6年と少し、お疲れ様でした。

僕が璃果とお話するようになってからは5年と少し、その間ずっと当たり前だった定期的なお話の機会が、もうやって来ないかもしれないということには、寂しさが残ります。

でも、後悔とかはないです。伝えたいことは伝えられたと思ってます。

いつもたっくさんお話聞いてくれてありがとう、璃果からも言葉をかけてくれて、ありがとう。




受験期でも多少情報を追っていたので、合同オーディションで配属が決まらなかった子たちが「坂道研修生」としてお披露目されたことは知っていました。「乃木坂が好き」の気持ちを強く持っていた私にとって、配属先が分からない子を推す勇気はなくて、でもどんな子がいるのか気になって、同い年いるな〜と思ったくらいの記憶があります。入って来てくれるかなあと思いつつ、その後はまた受験勉強と、束の間の乃木坂からのエンタメ享受の日々に。

受験も佳境になった頃、配属発表があって、その同い年が乃木坂に加入しました。しかも研修生センターとのことで。お顔を拝見したら何とまあ可愛いこと。僕の璃果との出会いは、ここだったのかな。




僕は前からずっとDDだったので、この時期に璃果は「好きな子」の仲間入りをして、そこからちょくちょく媒体をチェックするようになりました。どことない儚さ、独特だけど心に響く言葉、乃木坂やアイドルへの愛の深さ、、、数々の魅力に惹かれていく日々でした。

モバメが始まったのが2021年9月、まだ僕は色んな子を推しメンと呼んでいました。アンダラを目前に控える中で始まったモバメで、璃果から複雑な心境を感じ取りました。そして不思議と、璃果を誰かに重ねて見ていました。


この期間の答え合わせでした。璃果が初めて参加したアンダラ、そこでセンターに立ったのが『不等号』。僕は配信でその様子を見届けましたが、配信越しにも伝わってくる強い感情に、涙が止まりませんでした。ひめっぽいと勝手に感じていたと思っていましたが、そういうことだったんですね。

運命ってあるんですね。


僕にはもう、璃果しかいなかった。


それまで5、6年乃木オタを続けて来ましたが、初めて、たった1人の推しメンと坂を登る決心をしました。運命はどんな時も思いがけず、些細なことで突然に始まるものなんですね。今までのDDが嘘のように、全部璃果のために、になりました。最初のうちは本当に不器用だったけど、徐々に僕が璃果に対して出来ることを考え始めて、少しずつ、璃果との距離も縮めることができたと振り返ります。




2022年は怒涛のスケジュールで、耐え凌ぐ日々。感情の揺れ動きも凄まじくて、楽しい時間もたくさんあったけど、それだけではありませんでしたね。

現実はとても残酷で、考えても考えても先のことが不安になりました。後で発信されたことで、当時はとても泣いていたとか。気持ちが痛いほど分かりました。でも、璃果はとても強くて、それでも走り出す選択をしました。

僕は昔から信じることがずっと不得意でした。疑り深い性格で、100%他人の発言を信じることができませんでした。でも、璃果のことは信じられました。なぜなら、璃果は僕たちのことをずっと信じてくれていたから。想い合いで繋がった大切な時期だったと、今はあの時を振り返ることができます。



初めての選抜入り。

これまでの頑張りが無駄じゃないことをいつか絶対に示してもらえると、再び信じることができるようになりました。もう叶わないかもと諦めかけていた時、憧れの先輩が、乃木坂が、僕たちに手を叩いて導いてくれたような、そんな瞬間でした。苦しい期間を乗り越えて見ることができた景色は本当に輝いていて、何度でも見たくなるような景色でした。もう一度この場所に帰ってくることは出来る、ベッドの中で二度寝するようにまた夢を見よう。そう決意しました。

頑張れているか心配だったという推しメンにとって、ファンである僕たちは一番の味方でありたいという想いを持って、推しメンと向き合っていました。言葉は想いの可視化であると考えているので、僕はずっと言葉にこだわり、味方であることが伝わるように届けようと心がけていました。推しメンはずっと僕たちの言葉を楽しみにしてくれていたようで、それが何よりも嬉しいことでした。



ずっと二度目のあの場所を追いかけていたことは、僕にとっては事実でした。苦しくても傍を離れないこと、想いを受け取って返すこと、未来が答えを教えてくれると信じること。絶対に璃果の中の炎を消はないように、僕は璃果のことを守ると誓ってきました。

まつおさんの卒業セレモニーで披露された『人は夢を二度見る』。あまりにも美しく綺麗で、今思えばあの景色もまた、僕が見たかった夢だったのかもしれません。何か一つの物語が完結したような気がしていました。同じことを璃果も話してくれました。



勝手に日芽香さんの姿を璃果に重ねて、日芽香さんの曲を璃果がやる度にそれを喜んでいた僕の話を、優しい彼女はいつも聞いてくれました。『自分のこと』はそれまでとても苦しい楽曲でしたが、璃果の気持ちとして受け取った時、思い当たる節がありすぎた上に、重ねていたことも加わり、とてつもない感情に襲われたことを覚えています。とても上手に歌えていました。卒業で歌いたくて、たくさん練習したそうですね。おかげか、今でも璃果の歌声が脳内に響きます。璃果自身も彼女の姿を自分に投影することがあったとか。勝手に重ねていたと思っていたけれど、まさか同じ姿を見ていたとはね。



思い出を振り返ると長くなります。それだけ積み重ねてきたつもりがあるし、ずっと璃果のそばで歩んできた自信がありました。

諦めそうになったことがないわけではないです。正直に言えば、最後の最後で少し心を離してしまったこともありました。でも向かい合ったら、そこにはいつもと変わらず僕を迎えてくれる璃果がいました。そして彼女は、僕の言葉をどんな時でも聞いて、返してくれていました。そんな璃果の優しさと、今まで作り上げてきたものが、諦めることを忘れさせてくれました。想い合った時間は、何にも換えられませんでした。



最後に話す機会もついに終わってしまいました。最後まで璃果は笑顔で僕を迎えて、言葉を求めてくれました。僕もすっきりとした笑顔でそれに応えて、、とはいかず、言葉に詰まってしまいましたね。これから璃果と定期的に話すことが出来ないというのは、やはり寂しいものです。今まで5年間、どんなに時間が空こうとまた話すことが出来たんです。当たり前のように享受していた機会を失うことは、過去にどんなに後悔がなくても、やはり寂しいものです。






璃果へ



改めまして、卒業おめでとうございます。今までを振り返って、僕は、璃果と一緒にこの道を歩けて良かったと、心から思うことが出来ています。他でもない、佐藤璃果さん、あなたと一緒だから歩んで来れた道です。文字通り苦楽を共にしてきましたね。一緒だから乗り越えられたことがたくさんありました。その度に璃果は、自分も大変だというのに、僕らのことを気遣ってくれました。そんな優しい璃果だから、これからもたくさんの優しさに囲まれて、幸せに過ごすことが出来ると、僕は心から信じています。あなたに待つ未来が、僕は楽しみです。









お疲れ様、そして、有難う。


ずっと大好きだよ。


航河より。